【オレンジの花】ナガミヒナゲシ ケシ科

【オレンジの花】ナガミヒナゲシ ケシ科

 

 

紅色、もしくは肉色と評されるオレンジ色の花を付ける。花弁は基本的に4枚だが、多少の変動がある[3]。開花時期は4-5月[3]

高さは栄養状態によって異なるが、15cmくらいから最大60cmぐらいにまで生長する。茎には硬い剛毛が生えている。は細かく切れ込む。果実(芥子坊主)は細長く、和名の長実雛芥子はここから付けられた[4]。果実の中には文字通り芥子粒の大きさの種が入っている(種子一粒の大きさは0.6×0.7mm、重さは0.13mg程である[5])。果実が熟して乾くと柱頭との間に7-9箇所の隙間が出来、長い茎が風に揺れることでこの射出部から種を地面に落とす(風靡散布)[6][7][8]

梅雨時に非常に小さな灰黒色の種子を大量に成す。一つの果実には約1600粒の種子が内包されている。一個体は100個の果実を成すこともあるため、多い個体では15万粒の種子を持っている。種子の表面には凹凸があり未熟な状態でも発芽し、また、結実から5年を経たものでも発芽することができる。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルカリ性の土壌を好むということで、コンクリートの多い土壌、都市部にも見られるとのこと。
日本では帰化植物として自生している。輸入穀物などに紛れて渡来したと推測され、1961年東京都世田谷区で初めて確認された[5]。以後、群馬県福岡県などにも分布が広がり、2000年以降には全国へ爆発的に拡散した。2007年には青森県沖縄県を除く日本全国で繁殖が確認されている[4][14]。発生場所は初期には幹線道路沿いに限られていたが、2011年には農地への繁殖も認められる

2016年以降、埼玉県千葉県神奈川県京都府・東京都・栃木県茨城県新潟県・群馬県等に位置する複数の自治体では住民に対し、「特定外来生物生態系被害防止外来種(要注意外来生物)には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」としてナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに、駆除の協力を呼びかけるに至っている[15][16][17][18][19]

都市部に多くの繁殖が確認され、路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。また、コンクリートの隙間からも生育が確認される[4]。これらを基としてかアルカリ性土壌を好むという記述も見られるが[4]国立環境研究所ではナガミヒナゲシは土壌の種類は選ばず、温暖で日当たりの良い乾いた肥沃地を好むとしている[7]農業環境技術研究所の藤井義晴は道路沿いにできた種子が雨で濡れた車のタイヤに付着することによって運ばれることにより、分布を拡大していると推測している[5]。日本では年度変わり以降の5月ごろに役所や企業の予算が付いて、路肩中央分離帯、空き地などの除草作業が行われるが、この頃には既にほとんどの株が結実を終え枯死しているためなかなか減らない。むしろ除草機の振動により種子を周囲に撒き散らすなどするので、除草の意図とは逆に翌春になると前年より増えていることの方が多い。ナガミヒナゲシの蔓延を防ぐには花が咲く前のロゼット状態の時期に駆除することが肝要である[5]

一つの芥子坊主から1000-2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうため、爆発的な繁殖力を示す場合があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。そのため、園芸花として楽しむには花が終わり次第、摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐ注意が必要である。

 

ナガミヒナゲシ
183 Papaver dubium, Papaver radicatum.jpg
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物Angiosperm
階級なし : 真正双子葉類Eudicots
: キンポウゲ目Ranunculales
: ケシ科Papaveraceae
: ケシ属 Papaver
: ナガミヒナゲシ P. dubium
和名
ナガミヒナゲシ
英名
Long-headed poppy

ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟、学名Papaver dubium)は、ケシ科一年草または越年生植物である[1]

 

 

 

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