セガラリー2でのセッティング
セッティングは、以下の順番で決める

1. フロントのサスの固さ

コース サス
舗装(晴天) +5 一番固くする
舗装(雨天)、ダート +2,+3,+4
泥、ダート(雨天) -2,-1,0,+1,+2,+2
雪、みぞれ -2, -3, -4
アイスバーン -5 一番柔らかくする

2. リヤのサスの固さ

フロントとリヤを同じ固さにして、思い通りにクルマが向きを変えているのならそのままでよい。

基本的にフロントよりリヤを固くすると、くるくるとよく曲がるクルマになる。

(1)もっとコーナーですばやく回転させたい、脱出方向に早く向きを変えたいとき、リヤを固くする。
コーナーの多いコースではこのようにすることが多い。

(2)曲がりすぎのときはフロントを固くしていく。あまりフロントが固いとぜんぜん曲がらないクルマになる。

 ここらは自分の走行スタイルとのかねあいになる。が、リヤを滑らせると確実に遅くなるのでなるべく滑らないようにしたほうがいい。だいたい、フロントと同じか、1つか2つ柔らかくするとよい。

3. ミッションとギヤレシオ

これらは最後に決めていい。

ただし、ミッションとギヤレシオはお互いに密接に関係していて、しかもクルマとコースごとに設定が異なるので、かなり調査に手間がかかる。

基本の考え方は以下の通り。

・そのコースで一番長い直線はどこか調べる。ここでいう直線とはコースの形のことではなく、実際に走行するラインのことである。

それを決めたら、以下のふたつを満たすようにミッションとギアレシオを決定する。

(1)その直線に入るときに、エンジン回転数がそのクルマのパワーバンド(エンジンの出力グラフの山の頂点のあたり)に入っていること。

(2)その直線が終わってブレーキを踏む直前に4速なら4速、6速なら6速の最後のギアに入っていて、パワーバンドの最高回転部分に達していること。

全体のラップタイムは最長直線部分にかかっている。ここをいかに速く走らせるかで勝負は決まる。

何度も走り込んでタイムを比較して、ベストのセッティングを決めるしかない。

4. 微調整

微調整ではクルマ全体をもっとすべらせるか、またはもっとグリップさせるべきか考える。

ここでのポイントは、グリップ走行が速いとは限らない。コーナーで車速が落ちない方が速いということだ。

一般的にグリップが速いといわれている。たしかに舗装や固い路面のときは、そのほうが速い。が、コースによってはドリフトの方が速いこともあるのだ。
そういうのは、たいていはダートや雪道で、連続コーナーが多いコースである。この場合、ドリフトの連続で走る方が速いことが多い。
たとえばSuperSS。このコースでAlpineに乗ってみるとよい。アイススケートのようにクルクルと回るこのクルマはまったくグリップしないままコーナーを走り抜ける。しかも意外とタイムも速いのだ。これには驚く。一方、Imprezaというクルマはきちんきちんとグリップしてコーナーを走るクルマだが、このSuperSSコースではタイムが伸びない。
あるいは雪道のコース。がちがちにグリップさせると確実に遅くなる。それより

以上のことを考えてコースごとにドリフトがいいのか、グリップがいいのか判断してセッティングを調整していく。