めったに行くことのない新居浜市に仕事があった。さっそく昼御飯はラーメン屋と決めて探すことにする。しかし新居浜にいったいどんなうまいラーメン屋があるのだろうか。知り合いから「駅前にあるオロチョンラーメンがおいしい」との情報を得ていた。変な名前のラーメンだなあと思いつつ、さっそく新居浜駅前にクルマを走らせる。おお、簡単に見つかった。だって駅前には店らしきものがほとんどないのだ。
店に入るとファミレス風のメニューが用意されている。メニューにはオロチョンってなにかってことが書かれてあった。オロチョンとはヤマタノオロチらしい。ヤマタノオロチを倒す程元気のいい古き日本の人は何を食べていたのか。それはニンニク、辛子、臓肉を食べていたからだって。
なんてことを読んでいる間にオロチョンラーメンが出てきた。
ちょっと薄茶色の透明っぽいスープのなかに、中太のストレート麺ともやしの山。その上にさらに赤いものが山になっている。なんだこれとよく見ると、トウガラシの山だった。ネギもたっぷり。
スープをすする。かなりあっさりしている。とり肉のコマ切れみたいなのがいっぱい入っている。ん? よく見ると臓肉だ。おそらく腸だろう。こりこりした歯ごたえだ。
そのうち、ネギとトウガラシが体に回ってきて、体がほくほくしてくる。風邪によさそう。トウガラシの多い割にはそれほど辛いと思わずに食べることができる。
元気になりそうなので○○
2001.11
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