天馬 高知市内、高知城近く

天馬ラーメン800円、竜馬ラーメン900円

高知城の駐車場にクルマをおき、空いた時間にラーメン屋を探して商店街に入ったのだが、なかなかラーメン屋がない。。あきらめかけたそのとき、路上発光型の黄色いかんばんが遠くから目に入った。

スープ飲みほし度100%

薄いベージュ色のスープは、くどくなく、ごてごてもしてなく、上品なしあがりである。油っぽさがなく、胃にもやさしそう。

ラーメンの見た目は五目そば、あるいはちゃんぽん系。

天馬ラーメン

えび、いか、わかめなどのシーフードのトッピングが特徴である。

竜馬ラーメン

天馬ラーメンに、鳥の空揚げを加えている。

あっさり味である。まったりとしたとろみのような甘味がある。見た目は焦げ茶系の徳島ラーメンっぽいが、辛くもなく、しつこくない。また合成系統のだしのにおいもない。

メンは、細めのコシのあるメン。つるつるとした良好なのどごし。実は、主人が製作している自家製メンだった。

トッピングは、バラ肉と、ネギ、シナチク、もやし。

主人いわく、スープとタレとネギなどのトッピングとのからみで味が変わってくるので、ラーメンは奥が深い。。

いろいろとラーメンの話しで盛り上がるうち、主人は「支那そばと中華そばはちがうものじゃ」といいながら、支那そばのスープをサービスで作ってくれた。「支那そばのスープは白いんよ」といいながら差し出されたどんぶりには、うすいきつね色のスープが入っていた。
ひとくち飲むと、あっさりしているがこくもあり口当たりのよい深みがある。
「ラー油を垂らしたら、またちがううまみがでるよ」と主人がラー油の瓶を差し出す。入れてみると、なるほど香ばしさが出てきた。
さらに「ここにネギを入れたらまた感じが変わってくる」と主人はネギをどっと入れてくれた。おお、なるほど、ネギの主張も出てきて、スープとのハーモニーがさらに重厚になっていく。
「これにめんをいれたらまた感じがちがってくる」、、、ラーメンは奥が深い。

じつはこの「支那そば」は今の店のメニューには載っていない。しかし以前の店ではメニューに入っていた。以前の店に通っていた人は、いまだに「支那そば」を注文するという。そこで、その人たちのためにタレをいつも用意しているという。つまり通でないと食べられない隠しアイテムが、この「支那そば」なのだ。

●総合評価

「毎日食べることができるようなラーメンでないといけない」という主人は、ラーメンにかける情熱は人一倍。いまの味よりもさらにずば抜けた味を目指してがんばっているという。この熱いハートに感動したので、もちろん合格〜。

●特派員名、ラーメン星人

2001年5月

home