店の外観は、赤いのれんも新しく、これは最近開店した店かと思ったのだが、実はもともと徳島市内で有名な「一番」が藍住町に移転してきたのである。
ここのスープはどこにもない味を出している。いちど食べてみる価値はある。独特の不思議なまったりとした甘さがあるのだ。店に来る人は「この甘味はなに?」とよく質問するという。この味は一度食べておく価値あり。それほど辛さも感じられないのに全部飲みほしてしまったパワーは不思議である。。。この甘さの秘密は主人との話しをしているうちに、なんとなくわかった。みやぶった人は私までメールをください(笑)。ヒントは健康志向とでもいっておこう。
スープ飲みほし度100%
スープはコクがあるが、くどくなく、ごてごてもしてなく、あっさり味である。まったりとしたとろみのような甘味がある。見た目は焦げ茶系の徳島ラーメンっぽいが、辛くもなく、しつこくない。また合成系統のだしのにおいもない。
メンは、細めのコシのあるストレートメン。つるつるとした良好なのどごし。実は、主人が製作している自家製メンだった。このつるつる感が自慢らしい。
トッピングは、バラ肉と、ネギ、シナチク、もやし。
主人いわく、スープとタレとネギなどのトッピングとのからみで味が変わってくるので、ラーメンは奥が深い。。
いろいろとラーメンの話しで盛り上がるうち、主人は「支那そばと中華そばはちがうものじゃ」といいながら、支那そばのスープをサービスで作ってくれた。「支那そばのスープは白いんよ」といいながら差し出されたどんぶりには、うすいきつね色のスープが入っていた。
ひとくち飲むと、あっさりしているがこくもあり口当たりのよい深みがある。
「ラー油を垂らしたら、またちがううまみがでるよ」と主人がラー油の瓶を差し出す。入れてみると、なるほど香ばしさが出てきた。
さらに「ここにネギを入れたらまた感じが変わってくる」と主人はネギをどっと入れてくれた。おお、なるほど、ネギの主張も出てきて、スープとのハーモニーがさらに重厚になっていく。
「これにめんをいれたらまた感じがちがってくる」、、、ラーメンは奥が深い。
じつはこの「支那そば」は今の店のメニューには載っていない。しかし以前の店ではメニューに入っていた。以前の店に通っていた人は、いまだに「支那そば」を注文するという。そこで、その人たちのためにタレをいつも用意しているという。つまり通でないと食べられない隠しアイテムが、この「支那そば」なのだ。