概要
防寒、-30℃対策
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ポイント
頭からすっぽり被って耳まで隠れる帽子
強力な防寒になる、分厚いジャケット(これが一番重要)
防風仕様になっているパンツ
耐寒仕様(-30℃以上)の防寒靴(重要装備その2)
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・ジャケット
Canada Goose、North Face、Woodsなどのメーカーのもの。
これらのジャケットには特徴があり、
広範囲の温度に対応(-8℃〜-40℃以上)
完璧な耐風構造
吹雪でも耐えるフード構造
腰下に気密膜(ボード服の雪入り防止構造に近い)
ジャケットを内側から絞れる
の仕様になっています。
簡単に言うと、「ジャケットの中は薄着でいられる」ようにしてあるのです。
○ジャケットに求められるもの
北極圏でジャケットに求められるのは、「完全な風除け」「完璧な防寒」「多くの温度帯に対応」。
現地でこれらの防寒服に触ってみると分かりますが、ジャケットには「これは肉襦袢?」と思えるほどの厚さが最初からあり、かなりのダウンが使われていて、温度によって膨らんだり萎んだりします。
その上に、気密膜や絞る機能、ネックチューブを使うと、ジャケット内の温度を維持できて、中は意外に薄着でいられます。やろうと思えば、「-20℃のときに、ジャケットの中は下着+シャツ一枚、下はジーンズ」と言う格好でも外を歩けます。
これだけの性能を持っているので、極寒の外(-20℃)から集中暖房の建物内(+20℃)に入っても、ジャケットを脱ぐだけで、その場に居られます。汗をかくことはありません。
重ね着だけで防寒すると、建物に入ったとたん、何枚も服を脱がなくてはならず、その間に汗もかきます。
マイナス25℃・30℃と気温が下がっていくときは、それに合わせて内側の服を増やして行けば対応できます。ポイントは、「ジャケットの内側の空気を逃がさない」ことと、「ジャケットの隙間に空間を作らないこと」。
空間を作ってしまうと、動いたときにどうしてもジャケット内の空気が抜けたり入ったりして、温度を下げてしまいます。服が体に合っていれば、空気が動きにくいので、温度を維持できます。レンタルした防寒服が「今の(内側の)服装だと緩いかな?」と思ったときは、ジャケットの腰の辺りを絞って使うと、驚くほどの防寒効果があります。「きつからず、緩からず」で絞ってください。
暑くなったらジャケットのファスナーを下げたりネックチューブを外したりして、空気を逃がします。ちょっと涼んだら、また元に戻します。
ブランド
Canada Goose、North Face、Woods
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頭を守る
極寒地では、「頭から風邪を引く」と言います。頭からの熱の放出量はかなりあります。この熱の放出は、後からの体調不良(風邪、凍傷、低体温症)の原因になります。
帽子を被る・被らないの差は大きいので、やせ我慢せずに被ってください。
ジャケットのフードで風を防げるので、極端に厚いものでなくても大丈夫です。
また、街歩きの際も、ヘッドバンドやイヤーマフラーなどは最低限付けて、耳は隠してください。
気がつかないうちに、耳が凍傷になることがあります。
それと、首の周りを覆うかどうかで、重ね着一枚分に近い防寒効果があります。
しかも暑くなれば、首のものを一枚取るだけで温度調整が可能です。
スキーのネックチューブが代表的ですが、私は付けやすく取りやすい、フリース地の三角巾タイプのものを使っています(登山用品店で買いました)。頭から被らずに脱着できる、マジックテープ付きのタイプが便利です。
マスク(フェイスマスク・風邪マスク)とマフラーは、付けていると息が上に上がり、目がしょぼしょぼして疲れますし、本当に寒いときには睫毛を凍らせます(そのまま触ると・・・たぶん折れます)。
ですので、のど痛めないためには有効ですが、「防寒」としてはあまり意味がありません。
また、ゴーグルは防寒には意味がありません。自分の息がゴーグルを曇らせるので、使いづらい面があります。
顔の防寒としては、防寒ジャケットのフードを思い切り前まで伸ばしたほうが、効果があります。
もうひとつ、マスクをしているとゴーグルと同様の理由で、眼鏡が確実に曇ります。
極寒地では、コンタクトレンズの方が適しています。
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フリースのセーター、腹巻き
ジャケットがちゃんとしていれば、ジャケットの服装はある意味適当でも何とかなります。
どちらかと言うと、薄い服の重ね着では無く、「そこそこの厚さがあって、脱ぐとすぐに対応温度の変わるもの」を数枚着れば十分だと思います。
湿らない、フリース地などがセーターにはお勧めです。
重ね着をすればするほど、ちょっと動くと汗をかきやすくなるので、その防止にも有効です。
また、意外に効果があるのが「腹巻き」。薄手の下着一枚分の効果があり、それだけ薄着でいられます。
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高性能下着と簡易カイロ
まず、カイロはひとつで十分です。下手に幾つも使うと汗をかき、ジャケットの防寒効果を下げます。
高性能下着もおそらく有効ですが、あまり良いもの使いすぎると、部屋で下着姿でしか居られなくなる可能性があります(ホテルの室温は条例により、通常は+21℃)。暑がりの人は程々に。
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下半身
お薦め装備:
ウィンドブレーカー
防寒下着
パッチ
上半身の装備がちゃんとしる場合、足は少し涼しくても大丈夫です。
一番必要なのは、ウィンドブレーカー。少しの風でも体の熱を簡単に奪っていくので、防風はとても重要。次に、毛糸のパンツ(今ならフリースや高性能下着ですね)など、下腹部を冷やさないものを付けると、腹痛やトイレの他頻度を防げます。
私は、ズボンにウィンドブレーカーで-25℃位までは外に出ますが、もしこれで寒ければ、パッチを履くことにしています。
経験上、上半身の装備がちゃんとしているのに更に下半身の装備まで厳重にすると、暑すぎて困る事が多くありました。特にウィンドブレーカを履いているときは熱が逃げないので、この傾向が余計に強くなります。
気温に応じて、うまく調整してください。
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靴
ジャケットの次に、北極圏では重要な装備です。
寒さを防いで水分を逃がしてくれる、防寒靴を使うことが大切です。
ここさえ抑えれば、他の装備はおまけと思ってください。
お薦め装備:
防寒靴(-30℃対応以上)
厚手の靴下
条件付:足用カイロ
条件付:唐辛子の粉
防寒靴を使うなら、極端に厚い靴下は必要ありません。靴下の二重履きは汗をかくので、あまり意味がありません。
私は使いませんが、冷え性の人は足用カイロは有効です。ただし、汗はかきやすくなるので、使い始めるのは鑑賞地に着いてからのほうが良いです。
でも、最初は「指動かし」を試してみてください。防寒靴は通常、多少の余裕があるはずなので、足の指は動くはずです。外に出ているときは、靴の中でずっと足の指を動かしていると、足の冷え防止になります。ちょっとぐらいの寒さなら、カイロは必要なくなるはずです。
あと、「唐辛子の粉を足に振っておく」と、指の血行不良防止になります。後の洗濯等が大変なので、お薦めはしませんが、かつて、八甲田山遭難事件のときに、有効だった凍傷防止方法です。
楽天市場で探す
高性能☆防寒着
【Canada Goose、カナダグース】
【防寒着】
【防寒靴】
【腹巻き】
【スキーウェア】
・頭も隠れるフードは必須。頭からの放熱は避けたい。
・厚手の靴下は1枚がよい。
重ねると湿気が逃げにくい。
-30℃対策になると
頭からすっぽり被って耳まで隠れる帽子
強力な防寒になる、分厚いジャケット(これが一番重要)
防風仕様になっているパンツ
耐寒仕様(-30℃以上)の防寒靴(重要装備その2)
参考
http://www.canadaauroranetwork.com/index.php?GoodWCinYK
以上
出典↓こちら↓
http://www.canadaauroranetwork.com/index.php?GoodWCinYK |