2007年10月22日からドコモが携帯電話からのPC通信の定額制をスタートする。
これでNTTドコモ、イーモバイル、ウイルコムの3社が固定PC通信料金導入となる。
NTTドコモが新たに展開するのは、「定額データプランHIGH-SPEED」下り最大3.6Mbpsと高速のHSDPA網
と「定額データプラン64K」(PHSと同じ最大64kbpsのパケット通信)
従来、NTT, AU, ソフトバンクの3社の網は3Gと呼ばれる第三世代通信網で、これは音声とimode中心で設計されている。
これをPC通信に解放すると、大量のパケットが網を圧迫するおそれがあるので、3社は踏み切れてなかった。
しかし、NTTドコモの売り上げは毎年減少していて2003年に5兆円だったのが、2007年は4兆7280億円の見通し。利益も1兆円から7800億まで現象する。
そのため安定した収益源としてドコモは定額制に踏みきったと推測。
制約は大きく分けて3つある。
第1の制約が契約形態である。定額制サービスを受けるには、データ通信専用の料金プランを申し込む必要がある。このため、既にHSDPA対応の音声端末を持っていても、それをそのままデータ通信にも使えるわけではない。新たにデータカードを買い増すか、音声通話やiモードが一切できなくなるという前提で料金プランをデータ通信専用のものに変更するなどしなければいけない。
第2に費用の面だ。下り最大3.6Mbpsの高速サービスは2段階定額制となっており、月額料金の上限は1万500円(別途プロバイダー料金840円が必要)。個人が気軽に出せる金額にはほど遠い。
しかも、わずか約122MBで上限料金に達する料金設計となっている。
第3の制約だ。すなわち、送受信可能なパケットの種類に関する制限である。前述のように音声通話やiモードなどに支障が出るのを防ぐため、ユーザーが自由に使用できるのはメール(POP3/SMTP)、Web(HTTP/SSL)などに限られる。動画配信やFTP、P2P方式のファイル交換ソフト、 Skypeなどのインターネット電話、オンラインゲームなど、送受信するデータの量が多い用途はすべて遮断する方針だ(下図)。こうなると、前述のように高めに設計された料金体系でユーザーが元を取るのは一層困難になる。
また、プロバイダはMOPERA Uに限定される。MOPERAのサーバーで網を圧迫するFTPなどのパケットは通らないようにする。
以上、一部は、http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071009/284104/?P=3から抜粋してます。
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