(1)できるだけハンドルはまっすぐ
4WDでの話です。
どんなカーブでも、きっかけづくりはアクセルOFFやブレーキで荷重を前に移動し、一瞬だけハンドルを切る。
その後、ハンドルをまっすぐに戻してドリフトをキープする。
いわゆるゼロカウンタードリフト。。
あくまで理想ですが。。
スウェーデンなどの雪道で、これができると、意外といいタイムがでます。
4WDの場合、ハンドルを切っている時間はフロントのタイヤが前に向いていないので前向きの駆動力が減り、タイムロスになるのです。
この無駄を減らすためにできるだけ、どんな状況でもハンドルはまっすぐに保つイメージです。
そのためオーバーステア気味のイメージでコーナーに入って行くのもコツです。
(2)コーナリング前半の左足のポンピング・ブレーキ(おもにダート)
グラベルでドリフトしながらコーナリングすると、カーブ前半で、荷重を前に移動してステアリングを切り、
クルマが曲がり始めます。
このとき、もっとオーバーステアにしたいとき、左足でポンピング・ブレーキをして、修正します。
ステアリングは切ったままです。
これをステアリングで曲げようとしてもフロントへの荷重が足りないので曲がりません。
このテクニックの利点は少しオーバースピードでカーブに入る事ができるということです。
滑りやすいグラベルや雪道で特に有効です。
(3) ヘアピンと半径2はサイドブレーキ
ナビゲーターの「ライト5」とか「レフト2」という指示ですが、数字はギヤというように自分は理解してます。
つまり「ライト5」なら5速での右コーナー、「レフト2」なら2速で左です。
そして、わたしは「2」のコーナーでもサイドブレーキを使うことがしばしばあります。
特にグラベルと雪道ではハンドブレーキを使う方がドリフトしながら走りやすいからです。
下りの2のときはハンドブレーキを使うと滑りすぎるのでケースバイケースですが。
ヘアピンの場合は「ヘアピン・ライト・ハンドブレーキ」と言ってくれるのでわかりやすいです。
(4)アクセル全開でコーナリング中に左足ブレーキで半径を調整する
コーナーをアクセル全開で走っていて、少し飛びだしそうになったら左足でブレーキをちょんとょんと踏んでやればクルマがインに向いてコーナーの中にとどまります。このとき右足は全開のままです。
雪道のスウェーデンとかモンテカルロやダートなど、滑りやすい路面でよく使います。
アクセルOFFより前後の動きが少なくて挙動がマイルドになるのと、アクセルOFFでのタイムロスを防げます。
(5)できるだけ大きな半径をイメージしてハンドルは極力ゆっくり切る
これは特にアスファルトでのグリップ中心の高速レースのときに有効です。
グリップ走行ではできるだけ路面抵抗を受けないようにハンドルはゆっくり少しだけ切りたいものです。
そのためには大きな半径をイメージしたラインを走ります。
ただし複合コーナーでは、最後のコーナーからの脱出速度を優先するためのラインをイメージします。
(6) 路面の傾斜を利用する
登りのコーナーの場合、失速しますので、平地より速いスピードで進入しても大丈夫です。
下りのコーナーの場合、コースアウトのリスクが高まりますのでイン側のみで走るイメージです。
逆バンクのコーナーも下りと同様、コースアウトのリスクが高まりますのでイン側のみで走るイメージです。
登りのヘアピンのときは、サイドブレーキターンを行い、
基本ラインは、アウトインアウトですが、
登りがきつい場合は、フェイントを入れてリヤを大きくスライドさせてリヤのスライドを継続しやすくします。
下りのヘアピンもサイドブレーキターンを行いますが、
下りは、リヤがスライドしすぎる傾向になりますので、進入速度を低くするためにイン・イン・アウトのラインで走ります。 |