インプレッサWRX関係・用語集

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EJ207 GC8F,Gの後期型に搭載されたエンジン。メタルの焼き付け防止策を施しEJ20Kより耐久性をアップさせた。
EJ20G GC8A,B,Cの前期型に搭載されたエンジン。初期A型は240馬力。B型でStiバージョンが250馬力。C型のWRXで260馬力。StiバージョンIIでは275馬力。アルミ鋳造ピストン、中空バルブ、大容量インタークーラー、DCCD搭載。
EJ20K GC8D,Eの中期型に搭載されたエンジン。初めて280馬力になった。
GC8 四角いヘッドランプのインプレッサWRX, WRX stiのこと。WRカーでのデビュー以来の輝かしい活躍は世界中にインプレッサの名前を浸透させました。つねに国内トップクラスでいたクルマです。1991年デビュー以来

GC8A,B,C・・・前期型。エンジンはEJ20Gを搭載。

GC8D,E・・・中期型。EJ20K搭載。前後対抗ブレーキキャリパー。R180デフ採用。

GC8F,G・・・後期型

GDA インプレッサWRXのこと。WRXはWorld Rally Xのこと言われています。

スバルが開発したストリート用スポーツカーです。乗用車としては国産最速の2リッターターボという位置づけです。GDAをもとに、STI社がチューニングしたモデルがGDBです。スバル純正のWRX。
エンジンはトルクが全域フラットに近く、アクセル開度にリニアに対応した加速をしめします。ストリートで乗りやすいチューンになっています。
ボディや空力パーツなども最上位のStiモデルと共用の部分が多く、ストリートでは申し分のない性能を発揮します。
GDAにつづくアルファベットが年式をしめします。
GDA-A,GDA-B・・・丸目インプレッサWRX
GDA-C,GDA-D,GDA-E・・・涙目インプレッサWRX

GDB スバル系列のSTI(スバル・テクニカル・インダストリー)社がスバル純正のGDAをベースとしてチューニングして、競技やサーキット走行にも対応可能なスペックとして開発したのがGDBです。WRX STIとか単にSTIと呼ばれたりしています。

営業的にはスバルが販売していてWRXの最上位モデルとして位置づけられています。

エンジン特性は中高域にトルクのピークをもち、爆発的な加速をもちます。国内最強の2Lターボエンジンといってもいいと思います。もちろん足回り、吸排気系、その他、最高のパーツを集めていて、まさにスバルのモータースポーツの最強のウェポンです。
GDBにつづくアルファベットが年式をしめします。
GDB-A,GDB-B・・・丸目インプレッサWRX sti
GDB-C,GDB-D,GDB-E・・・涙目インプレッサWRX sti

「ラウンチコントロール」
launch control

ラウンチコントロールとは、2000年代のF1に用いられたハイテク装備で、スタート時のホイールスピンを抑えて絶妙なスタートダッシュを実現するスタート補助システム。

04年からは再び禁止になったが、トラクションコントロールとピットレーンで使うスピードリミッターの応用によって、ラウンチコントロールと同様のシステムが実現されていた。

08年からは全チームFIA供給の標準ECUが義務付けられるため、トラクションコントロールも含め全面的に禁止される予定だったが、これに準じる機能は残されることとなった。

また、BMWのSMGIIをはじめ、ポルシェなど高級スポーツカーにも採用されることが多くなった。

LSD

LSD: limited slip differential、差動に制限を持たせて、側面ギアの回転を抑制し無負荷状態の車輪の空転を防ぐ。悪路や滑りやすい路面状況でも車輪へ確実に駆動力を伝えられるようになり、走行の安定性が向上する。

インプレッサWRXには以下のトルク感応タイプが使用されている。
・機械式LSD(多板クラッチ式LSD)(STIのリヤに採用)
内蔵される多板クラッチを利用。大きな差動制限力を発揮できる一方、定期的なメンテナンスを必要とする。
・シュアトラックLSD(WRXのリヤに採用)
カムを用いてその摩擦力を利用する。トルセンLSD同様、機械式には及ばないが、強い差動制限力を発揮する上、機械式のようなメンテナンスのシビアさもない。
・ヘリカルLSD(STIのフロントに採用)
プラネタリーギアを左右不等形状とし、プラネタリーギアがデフケースに不均等に押しつけられることを利用して、差動制限力の向上を狙ったもの。

ROMチューン ROMのデータを書き換えるということでコンピュータの制御を変更すること。
コンピュータはROMに記録されたデータにもとづき動作しています。
STi スバル・テクニカル・インターナショナル社のこと。インプレッサWRカーなどの競技車両を中心に開発しています。stiの部品は市販されています。

あいうえお順

アンダーステア

コーナーでハンドルをきった以上にコーナーの外側に進むこと。極端な場合はコースアウトしやすいです。
オーバーステア コーナーでハンドルをきった以上に内側に進むこと。極端になるとスピンしやすいです。
アンチラグ・システム

ミスファイアリング・システム、

英語圏では、Anti-lag systemと呼ぶことが多い。

ミスファイアリングシステム(英語:Miss firing system)とは、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、アクセルオフ時後に発生するターボラグを解消するシステムである。スロットルをオフした時にエンジンを故意に失火(ミスファイア)状態にすることから、この名称で呼ばれている。

減速のためにアクセルペダルを戻すと排気エネルギーが減少しタービン回転数が徐々に下がる。
その後再加速のためにアクセルペダルを踏み込んだ時、タービン回転数が再び上昇しコンプレッサーが機能するまでの遅延時間(ターボラグ)が生じ、この間は十分な過給が行なえず、期待した機関出力を得られない。
その対策として、タービン直前のエキゾーストマニホールド内で未燃焼ガスを燃焼させ、排気ガスのエネルギー不足を補いタービン回転の低下を防ぐ。


市販車のエンジンにはブローオフバルブが取付けられているため、コンプレッサーへの逆流は問題にはならない。モータースポーツ車両のエンジン(特にリストリクター付きの場合)では、過給圧が下がることを嫌いブローオフバルブが取付けられていないため、この逆流が問題となる。

以下の理由より、市販車のエンジンに装着されることは稀である。
アクセルの開閉操作を頻繁に行なうような限られた状況で有効なシステムため、公道で遵法走行する際には必要性が低い。
タービン以降で燃焼する「アフターファイアー」が発生した場合に、触媒装置(キャタライザー)など排気系部品が損傷すると、エミッション フェール(排ガス規制に引っかかる)に至る危険性がある。

機械式LSD LSDの項目参照
コンピュータ 燃料噴出量、ブースト圧などをコントロールしています。GC8前期では8ビットコンピュータ、後期が16ビット。JECS製。GD型からコンピュータはすべてデンソー製になりました。
コンピュータチューン ROMチューニング、フルコン、サブコンのこと。
サブコン サブ・コンピュータチューニング。純正コンピュータを残し、サブとして追加するコンピュータでチューニングすること。設定パラメータは少ないが手軽に設置できる。
フルコン フルにコンピュータを交換すること。純正コンピュータユニットを市販品のものにそっくり入れ替えること。
制御できるパラメータは多岐に渡り、細かく設定できる反面、豊富な知識を要求される。
レッキ ラリーでの下見走行のこと。ペースノート作成などを目的としている。FIAのプライオリティや車両カテゴリごとに各SSを走行します。ただし使用できるクルマはノーマルカー。なのでWRCカーと異なるクルマでの下見となるのと、天候の変化などにより、当日の環境がペースノートの内容と異なる可能性もある。

レッキに使用する車は、ワークスチームは、メーカーから提供される。海外からのセミワークスやプライベータは普通のレンタカーだったり、普段の通勤車を使用したりする。

運転は選手だけでなく、ペースノートクルーや他のスタッフやチーム員が走って、多数のSSを効率よく情報を集め、精度の高いペースノートを作成する。

レッキ期間中、リエゾン区間で泥だらけになったノーマル車を見かけたら、それはレッキ車と思ってよい。それがレンタカーの「わ」や「れ」だったらまず間違いない。