機能的におもしろそうなのは三菱とNECかな。

■三菱電機製の「D905i」は、約3.1インチフルワイドVGA液晶（480×854ドット）を搭載するスライド式端末。ワンセグチューナーを内蔵しており、ワンセグケータイとして初めて見たいところだけ視聴できる「ハイライト再生」機能を搭載した。

ハイライト再生機能は同社のHDD＆DVDレコーダー「楽レコシリーズ」に搭載されているダイジェスト再生機能をワンセグ向けに導入したもの。「スポーツモード」では、録画したスポーツ番組のアナウンサーの声や観客の歓声など音声の盛り上がり度合いを画面にグラフ表示し、盛り上がっている部分だけを連続して再生できる。「ミュージックモード」では、音楽番組などを録画した場合に歌っているシーンを自動的に抽出し、まとめて再生できるという機能。

録画した映画やドラマの本編だけを連続して見られる「オートカット再生」機能も搭載。ワンセグ視聴中にメール閲覧や返信、iモードまで楽しめる「マルチウィンドウ」にも対応する。

　カメラ機能はオートフォーカス対応有効320万画素CMOSセンサーを内蔵。名刺をカメラで撮影するだけで、氏名や電話番号、メールアドレスなどを抽出して電話帳へ簡単に登録できる機能や、撮影したイラストを自動的に抽出してオリジナルデコメピクチャを簡単に作成できるiアプリを搭載する。また、カメラで撮るだけで自動的に翻訳する「翻訳リーダー」機能を搭載しており、英語、中国語、韓国語で書かれた単語をカメラで撮るだけで自動的に翻訳してくれる。

■富士通製の「F905i」は、約3.2インチフルワイドVGA液晶（480×854ドット）を搭載する折りたたみ式端末。液晶を左右にスイングするだけでワンセグやカメラなどの機能を起動できる「ヨコモーション」を採用する。初期設定では右スイングでワンセグ、左スイングでカメラ機能を起動する設定になっているが、iモードや動画撮影、フルブラウザなどを起動するように設定変更も可能。

■NEC製の「N905i」は、スイベルタイプの3インチフルワイドVGA液晶を搭載する折りたたみ式端末。Nシリーズでは初めてワンセグチューナーを内蔵した。

N905iはカメラ機能が大きなウリの一つで、有効520万画素CMOSセンサーを内蔵。従来モデルから定評のある6軸手ブレ補正機能に加えて被写体ブレ補正機能も搭載する。また、ファインダー内に人の顔を検出すると自動的にピントを合わせ、同時に明るさを調節する「顔検出オートフォーカス」機能を採用。最大3人まで検出し、大きさや位置関係で優先順位を決定してピントや露光を合わせてくれる。

iモードブラウザはフルブラウザと同様に最大5つのサイトを同時に表示できるタブ表示方式を採用。お気に入りのサイトを最大5つまでワンタッチで起動できる。また、待受画面やメール閲覧中でもすぐにiモード検索が可能な「クイック検索」機能を搭載する。

　キー部分はパソコンと同様に凹凸のある「PCライクキー」を搭載。メール作成時、編集エリアではなく本文に直接文字を入力できる「インライン入力」に対応し、テキストメールを自動解析して内容に合ったデコメールに変換する「おまかせデコメ」もバージョンアップした。静止画などをワイヤレスで送信できる

■パナソニック製の「P905i」はクラムシェル端末のように画面を開くことで、ビュースタイルでのワンセグ視聴を提案。パソコンのような感覚でフルブラウザや「Windows Media Video（WMV）」対応動画を楽しめる。
画面を開く角度は調節可能で、視野角は上下左右160度。Bluetoothに対応し、音楽だけでなくワンセグの音声もワイヤレスで聴ける。

　カメラ機能は静止画6軸手ブレ補正対応のオートフォーカス付き有効510万画素CMOSセンサーを内蔵する。

■シャープ製の「SH905i」は、3.0インチフルワイドVGA液晶（480×854ドット）にワンセグチューナーを搭載する折りたたみ式端末。905iシリーズのワンセグチューナー搭載モデルでは最薄。カメラ機能はオートフォーカス付き有効320万画素CMOSセンサーを内蔵。

2007.11