スバルがWRCを引退したのは今の社長のWRCへの想いがないから??
スバルがWRCから撤退したのは、ずいぶんと昔になる。
モフPの乗っているWRX2004は、2004年のWRCでの活躍を記念したモデルもある。
2004年には5カ国のWRCラリーでスバルは優勝している。
WRCでの活躍はスバルの名を世界中に広めブランド力を飛躍的に上げた。
その後、2008年にリーマンショックがあり、経済的な理由から軒並み日本の自動車メーカーはWRCから撤退した。
スバルも例外ではなかった。
その後、経済は回復し、現在は、日本メーカーでは、トヨタのみがWRCに復帰してヤリスで大活躍している。
しかし、スバルは復帰しないままである。
なぜだろうか。
ラリーのジャーナリストで有名な古賀敬介さんがこう書いている
いってみれば、STIはスバルがWRCをやるために久世さんが立ち上げた会社だ。自身もラリーに出ていた久世さんの情熱は本当に素晴らしく、僕は心から尊敬していた。(中略)久世さんはホンダの本田宗一郎さんのような存在で、パッションのカタマリだった。マーケティングやプロモーションのためにモータースポーツをやるのではなく、自分が参じたい、勝ちたいという熱いモチベーションに突き動かされていた。だからこそ、その強い思いがファンやユーザーにも伝わり、ホンダとスバルは日本メーカーの中で特別な存在だったのだ。また、モータースポーツに勝つための技術開発が市販車の進化にも直結し、レガシィRSやインプレッサWRXといった珠玉の名車が生まれた。
https://bestcarweb.jp/feature/column/126345より
久世 隆一郎(くぜ りゅういちろう、1930年12月24日 – 2005年3月9日)は、スバルテクニカインターナショナル(STI)の初代社長。
富士重工業(スバル)で車両開発を担当した後、同社のモータースポーツ、特に世界ラリー選手権(WRC)の活動で長年スバル側の陣頭指揮をとり、プロドライブと共にスバルを日本の自動車メーカー初、かつ3年連続の年間マニュファクチャラーズタイトル獲得へと導いて、それまで欧州では無名に近かった「SUBARU」のブランドを一気に拡大し欧州市場への足がかりを作った。
久世さんが引退したころとスバルがWRCで勝てなくなったころは似ている。
いまのスバルにはWRCで世界一になりたいという熱い思いはないのだろうか。
開発コストや参戦コストも大変だろうけど、参戦するだけでもファンたちは喜ぶだろう。
モフPがインプレッサ WRXを好きになったのもトヨタや日産などに比べて小さいスバルが世界を相手に戦ってる姿に感動したから。
WRXを買った理由もそこだし、買ったときにラジオまでがオプションと知りびっくりしたのを覚えている。
そのときの「走りに必要ないものは付けてません」という営業さんの言葉に逆に感動した。
それほど走ることに特化したWRXと、スバルの考え方に共感したからこそ買った。
WRCに復帰してほしい。