■セッティングの過程
バネはとりあえず最高値にして走ってみる。まあまあ走れないことは無いし、コーナーでも向きが変わるのでそのままサスなどのセッティングに移る。
車高はとりあえずいちばん低い高さから、少し戻して固定しておく。
ダンパーの縮み側をすべて最高に固くしてレベル9で走行してみる。縮みでは、コーナーへの進入をチェックする。コーナーでの進入時になかなか切り込まないので、気に入るまでフロントを柔らかくする(レベルを小さくする)。切り込み具合がよくなったのでフロントは決まり。つぎはリヤに注目。コーナー進入時にリヤが横滑りするので、リヤを柔らかくしていき、滑らなくなったところで決まり。
つぎに、コーナーからの脱出時の状態をチェック。これは延び側のセッティングに関係する。延び側はレベル1からスタートするとよい。レベル1で不安定と思えば、だんだんとレベルを大きくしていくが、今回はレベル1で走りやすかったのでこのままにする。
ダンパーの縮みをかなり柔らかくしているので、スタビを最高にしてロールを押さえた。
トライアルマウンテンでは、トンネル前後の高速コーナーで、アクセルOFFでノーズを内側に向かせたかったので、ダウンフォースのリヤを小さくした。まあまあの効果が出た。
■レースでの調整
実際のレースに持ち込んでテスト走行したところ、comカーに追突されたときに縁石に乗り上げてコントロールしにくくなることがあった。
そこで車高を5mmずつアップして縁石に乗り上げてもクルマが跳ねないようにして、コントロールしやすくした。
■セッティング
パーツ |
フロント |
リヤ |
タイヤ |
スーパーハード |
スーパーハード |
スプリング |
20 |
20 |
車高 |
65 |
70 |
ダンパー |
ダンパー・縮み |
4 |
6 |
ダンパー・伸び |
1 |
1 |
キャンパー角 |
2.0(初期値) |
1.0(初期値) |
トー角 |
0(初期値) |
0(初期値) |
スタビライザー |
7 |
7 |
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ブレーキバランス |
12 |
14 |
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イニシャルトルク |
- |
- |
LSD・加速 |
- |
- |
LSD・減速 |
- |
- |
ギヤ比・オート |
36(コースに応じて変更する)
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ダウンフォース |
0.74(初期値) |
0.70 |
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AYC |
----
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ASM |
3
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TCS |
2
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バリアブルセンターデフ |
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■ノーマルとセッティング後のタイム比較
タイヤはスーパーハード。ASM,TCSはともに0と1。0と1
コース |
ノーマル |
セッティング後 |
短縮時間 |
アプリコットヒル
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1分22秒814 |
1分16秒389 |
6秒 |
トライアルマウンテン |
1分24秒562 |
1分19秒293 |
5秒 |
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