太陽光を使ったスターリングエンジンでの発電
スターリングエンジン
以下、wikiより
1816年 、スコットランドの牧師であり、発明家であるロバート・スターリング が発明した[1] 。それまでにもホットエアエンジン と称する機関を作ろうとする試みはあったが、スターリングが1818年 に製作して採石場の排水ポンプとして使ったものが世界初の実働する機械である[2] 。スターリングエンジンという呼称が当初から広く使われていたわけではない。スターリングの元々の特許の主題は、様々な用途で燃料消費を節約する"economiser"と当人が呼んだ熱交換装置であった。特許には、彼の独創的なクローズド・サイクルのエアエンジン設計[3] におけるeconomiserの一形式の詳細を描いており、それは今日「リジェネレータ」と呼ばれているものに他ならない。ロバート・スターリングと兄弟のジェームズはその後も開発を続け、様々な改良について特許を取得した。例えば、1843年 には与圧式のものを完成し、スターリングの所有するダンディー の工場内の全ての機械を十分駆動できる出力が得られるようになった[4] 。
異論はあるが[5] 、スターリングエンジンは燃費向上と同時に、当時の蒸気機関 のボイラー が頻繁に爆発を起こし、死傷者をだしていたため、より安全な動力源を作るという意図があったと一般に言われている。
20世紀 初め、スターリングエンジンは家庭用発動機として使われており[15] 、徐々に電動機 や小型内燃機関 に取って代わられつつあった。1930年代 末には忘れられた存在となり、玩具や小型換気扇用に細々と製造されていただけだった[16] 。そのころ、フィリップス はラジオ を拡販するため、電力網が届いておらず、電池も入手が難しい場所で使えるラジオを作れないか考えていた。フィリップス経営陣は携帯可能な小型発電機の開発を決め、アイントホーフェン の研究所の技術者らに実用化の検討を命じた。
各種動力源を体系的に比較し、静か(音も静かなうえ、電波ノイズ源となるスパークプラグがない)で様々な熱源(ランプ用オイルなど、安価でどこでも入手できるもの)を使えるということで、スターリングエンジンが選ばれた[17] 。彼らはまた、蒸気機関や内燃機関とは異なり、スターリングエンジンは何年も改良されていないため、最新の素材とノウハウを応用すれば劇的に改良できると考えた[18] 。
フィリップス MP1002CA スターリング発電機(
1951年 )
最初に製作した実験用エンジンは、口径とストロークは30mm×25mmで、エンジンとしての出力は16ワットだった[19] 。これに気をよくして、フィリップスはさらに開発を進めた。第二次世界大戦 中も開発は続き、1940年代 末ごろType 10がフィリップスから子会社のJohan de Wittに渡され、発電機に組み込まれた。それが口径とストロークが55mm×27mmで出力200Wの MP1002CAである。フィリップス 社では当初、製品であるMP1002CAの取り扱い説明書では空気機関と称している。1951年 に生産開始となったが、価格面で同様のスペックの発電機に太刀打ちできないことが明らかで、しかも当初の目的だったラジオもトランジスタ 化によって消費電力がずっと低くなっていた(つまり、電池で十分になっていた)。結局150台だけ生産され[20] 、一部は世界各地の大学が購入し、学生にスターリングエンジンを教えるための教材となった。
その後、オイルショック の 時や1970年代に自動車の排ガス規制が強化された時やそれ以降も自動車用エンジンとして開発されたが、実用化はされなかった。20世紀末にかけて、いく つかの企業が中出力のプロトタイプを開発し、中には少量ながら販売されたものもあった。しかし、高価であることと未解決の技術的問題が存在することから、 大量に出回ることはなかった。21世紀に入ってエコロジー の観点からコジェネレーション 用として実用化の検討が始まっている[22] 。
小型のスターリングエンジン動作モデル
低出力エンジンの分野では、キットや組み立て済みのものも含めて様々なものが入手可能である。従来型の小型機種や実用に耐える大型機種以外に、1980年代 には低温で動作する平板型が登場した。
高温側の温度が高く、低温側の温度が低いほど熱効率が高くなる。外燃機関であるために熱源を選ばないという特長があるが、同時に外燃機関であるため に高温側の温度を高くしにくく、低温側の温度に熱効率が大きな影響を受ける。そのために低温側の冷熱源に無尽蔵の海水を用いることが出来る船舶用として開 発が進められた。
潜水艦 ではスウェーデン のゴトランド級潜水艦 に最初に搭載。現在日本のはるしお型 の練習艦あさしお に搭載し試験が行われた。その結果、最新の潜水艦そうりゅう型 に搭載されることとなり、2009年3月から海上自衛隊で運用されている。
国内の船舶ディーゼル機関の排熱回収システムとしてはeスター(パナソニック の社内ベンチャー会社)と海技研 が共同で開発しており、内航船にて実運航が行われている[23] 。
熱源として、太陽熱 や地熱 、放射性同位体 の放射性壊変 により発生する熱や内燃機関 等の廃熱等も利用できる。体温 程度の低温度差でも作動する。
温度差から運動エネルギー を取り出すだけでなく、運動エネルギーから温度差を作り出すことも出来るという性質を持ち、その性質を利用した冷凍機 がある。極低温の用途で使用されており、液体窒素 冷却や、赤外線 設備や超伝導磁石 の冷却などに利用されている。
日本においても、電力会社やベンチャー企業によって、主に小型発電(バイオマス発電)としてその研究・開発が進められている。
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1万円以下ということで耐久性はどうか興味あります。
太陽光とスターリングエンジンで発電する装置
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