pH、いろいろ
pHが高い、アルカリのとき
硝化作用は、通常、二段階に分かれて二群の硝化細菌によってバランスよく行われているが、ある種の条件の下でこのバランスが崩れて、有害な亜硝酸が蓄積する場合がある。
その一つは
「中性からアルカリ性の土壌にアンモニア肥料や窒素分に富む易分解性有機物(例えばナタネ粕など)を施用した場合」
土壌溶液中にアンモニウムイオンのほかに大量のアンモニアが蓄積して亜硝酸酸化細菌がアンモニア中毒に冒され、アンモニア酸化細菌とのバランスが崩れ、土壌中に亜硝酸が蓄積してしまう
「土壌微生物とどうつきあう」p60
pHが低い、酸性のとき
もう一つはハウス土壌の亜硝酸ガス障害の例で酸性条件で発生する。
「アンモニア肥料や油粕のような易分解性で窒素分にとんだ有機質肥料を施用すると、アンモニウムイオンが硝化されて、硝酸が生じて、土壌pHが低下する。
pHが5付近まで低下すると、二群の硝化細菌を硝化作用はともに低下するが、相対的に亜硝酸酸化細菌の活性がより低下する」
「土壌微生物とどうつきあう」p61
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