この50年で野生動物の半分以上が絶滅した。原因は食糧生産のための森林伐採が大きい。
世界保護基金WWFによると
自然界がこれまでにないスピードで破壊されているという。
1970年以降、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫(はちゅう)類、魚類の2万以上の個体数が平均68%減少したことがわかったという。
1970年から2016年までの「生きている地球指数」(生物多様性を示すもの)
出典:ロンドン動物学協会(ZSL)
ラテンアメリカとカリブ海では94%もの個体が消えた。
個体数が最も減少したのは熱帯地域で、ラテンアメリカとカリブ海地域で94%減少した。これは世界最大の減少率だ。
1970年以来、世界人口は倍増し、世界経済の規模は4倍に成長し、国際貿易の量は10倍に増えた。
この膨れ上がる人類に十分な食料と衣類とエネルギーを与えるため、各地で
森林が驚くほどのペースで切り倒されてきた。
特に熱帯地域の森林が、とてつもないペースで減少している。
1980年から2000年の間に失われた熱帯林の面積は、1億ヘクタールに及ぶ。南米での牧畜と東南アジアのパーム油生産が、その主な原因だ。
森林よりさらに破壊の度合いがひどいのが湿地帯で、1700年にあった湿地帯のうち2000年にも残っていたのは13%に過ぎない。
動植物の25%の種が絶滅の危機にさらされている。
草原を集約農業の耕作地に切り替えたり、原生林を農園に変更したり、耕作のために森林を伐採したりする活動を意味する。こうした土地利用の変化は世界各地で、特に熱帯地域でさかんに行われている。
1980年以来、農業生産拡大の半分以上は原生林の破壊によって実現した。
IPBES「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」は約100万種の動植物が数十年のうちに絶滅すると警告。この絶滅のペースは過去1000万年の平均より10倍から100倍速いという。
出典
https://www.bbc.com/japanese/54097456
https://www.bbc.com/japanese/48182496
考察
農業を地表面で行うにはもう限界にきている。
人工照明を使ってビルの中や地下室で植物を栽培できる植物工場という技術がある。
植物工場のメリット
・森林を伐採する必要がない。
・24時間栽培ができる。
・無農薬で栽培できる。
・害虫と関係なく栽培できる。
・成長速度を加速したり減速したり自由にコントロールできる。
・花を咲かせたり、咲かなくしたりコントロールできる。
・味や成分をコントロールできる。
・台風などの自然災害に関係なく安定した収穫を得られる。
・ビルの中や地下室で栽培できる。
デメリット
・コストがかかる。
・電気が必要。
地球の表面を森林にもどそう。