【四国八十八ヶ所】54番 延命寺(えんめいじ)愛媛県今治市

延命寺(えんめいじ)は、愛媛県今治市阿方にある真言宗豊山派の寺院。近見山(ちかみざん)、宝鐘院(ほうしょういん)と号す。本尊は不動明王。四国八十八箇所霊場の第五十四番札所。
本尊真言:のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん
ご詠歌:くもりなき鏡の縁とながむれば 残さず影をうつすものかな
納経印:当寺本尊、奥之院・薬師如来
寺伝によれば、聖武天皇の勅願を受けて養老4年(720年)行基が不動明王を刻み現在地の北の近見山(標高243.5m)の山頂に堂宇を建立して開基。弘仁年間(810年〜824年)には空海(弘法大師)が嵯峨天皇の勅命によって再興し、不動院圓明寺と名付けたという。
境内
- 山門:仁王門
- 中門:総けやき造りの単層の小型の門、もと今治城の城門の一つで天明年間の建造と云われている。
- 本堂:本尊は再三の火災から逃れているので火伏不動尊と呼ばれる。
- 大師堂:大師像を拝観できる。厨子の下にタイムカプセル(1992.11.23埋蔵)が埋められ2042年11月に開かれることになっている。
- 鐘楼が二つ「近見二郎(市・文化財)」と「近見三郎(現役)」、なお「近見太郎」は長曾我部の軍勢に盗難に遭い連れ去られるぐらいならと自ら海に沈んだと云われている。
- 薬師堂:近見山山頂にあった薬師堂の本尊薬師如来が祀られていて、奥の院とみなされている。
- 含霊堂:阿方の近見(八代)学校が明治23年廃校になった折、校舎が当寺に移築され[3]、周辺の行き場のない仏像が集められ祀られた。納経所の部分が職員室であった。
仁王門を入ると左手の丘の上に鐘楼があり、さらに目の前の小型の中門の右手にも鐘楼がある。その門を入ると、少し先に手水場があり左には薬師堂、納経所がある。石段を少し上ると正面に本堂が建ち、左の石段を上り詰めると大師堂がある。
- 宿坊:なし
- 駐車場:大型とマイクロは(6台)は池より外側に、普通車(30台)は山門脇を越えて中門前にある。(駐車志納金:普通車100円)。
-
- 鉄道
- バス
- 道路
- 一般道:愛媛県道38号今治波方港線 阿方 (0.5km)
- 自動車道:西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道) 今治IC (2.2km)
前後の札所
2014年3月の訪問
手前の53番 圓明寺から海岸線を北上します。
歩き遍路さんもよく見かけます。お疲れさまです。
お寺の手前、ちょっと道は細くなります。
駐車場は広いです。
アセビ(馬酔木、梫木、学名: Pieris japonica subsp. japonica)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木。日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしび、あせぼ。
馬酔木の名は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされる。