第26番札所 金剛頂寺 【四国八十八ケ所巡り】高知県

2014年3月の参拝
海から近いのですが、意外とくねくね道でした。
静かで趣があります。
天狗問答
金剛頂寺の歴史・由来
山門室戸岬から海岸沿いに西北に向かうと、土佐湾につき出した小さな岬がある。
硯が産出するので硯が浦ともいわれる「行当岬」である。その岬の頂上、原始林の椎に覆われて静寂さがただよう境内が金剛頂寺であり、室戸三山の一寺院として「西寺」の通称でも親しまれている。
朱印も「西寺」と捺される。当寺から4kmのところに女人堂と呼ばれる不動堂がある。
若き弘法大師はこの間を毎日行き来し修行した霊地であり、行道したことから、「行当」はその名残かもしれない。
縁起によると、大師が平城天皇(在位806〜9)の勅願により、本尊の薬師如来像を彫造して寺を創建したのは大同2年と伝えられている。創建のころは「金剛定寺」といわれ、女人禁制とされて、婦女子は行当岬の不動堂から遙拝していたという。
本堂次の嵯峨天皇(在位809〜23)が「金剛頂寺」とした勅額を奉納されたことから、現在の寺名に改め、さらに次の淳和天皇(在位823〜33)も勅願所として尊信し、住職は第十世まで勅命によって選ばれており、以後、16世のころまで全盛を誇った。
室町時代に堂宇を罹災したこともあったが復興ははやく、長宗我部元親の寺領寄進や、江戸時代には土佐藩主の祈願所として諸堂が整備されている。昭和になって注目されるのは正倉院様式の宝物殿「霊宝殿」の建立である。平安時代に大師が各地を旅したときの「金銅旅壇具」は、わが国唯一の遺品であり、重要文化財が数多く収蔵されている。
金剛頂寺の見どころ
大師堂霊宝殿
収蔵する木造阿弥陀如来坐像、板彫真言八祖像、銅造観音菩薩立像、金銅密教法具、金銅旅壇具、銅鐘、金剛頂経などはすべて国指定重要文化財。
奴草
境内に自生する天然記念物。
鯨供養塔
鯨の供養塔があり、別名「クジラ寺」ともいわれる。
一粒万倍の釜一粒万倍の釜
大師が炊いた米が一万倍に増え、人々を飢えから救ったという。
金剛頂寺の年中行事
弘法大師像ご開帳
●日時:旧暦3月21日
●場所:大師堂本尊薬師如来像ご開帳
●日時:12月31日〜1月8日
●場所:本堂第26番札所 龍頭山 光明院 金剛頂寺
りゅうずざん こうみょういん こんごうちょうじ
▲境内案内図
宗 派: 真言宗豊山派 本 尊: 薬師如来 開 基: 弘法大師 創 建: 大同2年(807) 真 言: おん ころころ せんだり
まとうぎ そわか
住 所: 〒781-7108
高知県室戸市元乙523電 話: 0887-23-0026 駐車場: 普通20台( 200円)
マイクロバス3台( 400円)
大型3台(1,000円)
各午前7時〜午後5時宿 坊: あり(100人) http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/26kongochoji/index.htmlより