■危機的状況かどうかが問題。
ストレスの発生
なにかが起きたとき、大脳辺縁系がそれを危機的状況と判断したとき、前頭葉でそれを押さえつけようとしてストレスになります。
その事柄について「危機的状況ではない」と思えるようになればストレスは消え去ります。
■第一段階
ストレスが来たら、まず大脳辺縁系を落ち着かせる
ストレスが発生したとき、大脳辺縁系は各種のホルモンを分泌して危機的状況に対応できるように交感神経を刺激します。
心拍数が上がり血圧上昇などが起こり興奮状態になります。
このとき、前頭葉は麻痺状態になる。前頭葉は論理的な考えを司るので、この状態では論理的な判断はできません。
ですので、しばらく時間をおいて大脳辺縁系が静まるまで時間をおきましょう。
10分ほどで大脳辺縁系は収まります。
■第二段階
「それは危機的状況ではない」と自分に思い込ませる
大脳辺縁系が落ち着いて興奮状態が通り過ぎたら、前頭葉にバトンタッチです。
この段階で、ストレスの原因を探して、それが「危機的状態ではない」と自分に言い聞かせる作業に移ります。
作業1・なにが原因かを書き出す
なにがストレスの原因かを紙に文字として書き出します。紙に書くことで具体的になります。
作業2・それが危機的でない理由を書き出す
紙に書き出した原因に対して
「それは危機的状況ではない、なぜなら・・・だから」
という理由を書きます。思いつくまま、できるだけたくさん書き出します。
作業3・危機的ではない理由を唱えて大脳辺縁系に記憶させる
書き出したすべての「危機的ではない理由」を暗記して頭の中で繰り返し反復します。
「それは危機的状況ではない、なぜなら・・・だから」
と
一日中、なにをしていてもそれを心の中で唱え続けます。
繰り返すことで大脳辺縁系の記憶に擦り込むわけです。
ストレスと感じなくなるまで何日でも心の中で唱えることを続けます。
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■なにが原因かわからない場合
この場合は幼少の頃に大脳辺縁系に刻まれた心の傷が原因の場合が多いので、それを思い出さねばなりません。
これは苦痛を伴う作業ですが、その記憶がはっきりすれば解決の糸口になりますので記憶をたどってください。
原因がわかれば前述の作業を行ってストレスを解消します。
参考リンク
・不安と精神分析
【ストレス対策の本】
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