温泉神社(うんぜんじんじゃ)
めずらしい神社ですね
温泉神社(うんぜんじんじゃ)は、長崎県雲仙市小浜町雲仙の湯町に鎮座する神社。
白日別命(しらひわけのみこと)、
速日別(はやひわけ)命、
豊日別(とよひわけ)命、
豊久土比泥別(とよくじひねわけ)命、
建日別(たけひわけ)命を祀る。
白日別命、豊日別命、豊久土比泥別命、建日別命の4柱は筑紫島(現九州島)4箇国(筑紫、豊、肥、熊曽国)の別名とされ(『古事記』)、そこから「四面宮」とも称された。
雲仙においては、大宝元年(701年)(もしくは文武天皇元年(697年))に当地を訪れた行基が大乗院満明寺を開山し、同時に当神社を創祀したと伝えられる[1]。以後、雲仙岳を霊山として信仰し、当神社からふもとの諸村に温泉神社(四面宮)を勧請、当初は千々石、吾妻、有家、そして伊佐早(現諫早神社)の4か所であったが、その後も広がり現在では島原半島内には温泉神社を称する神社が十数社ある。
貞観2年(860年)に従五位下から従五位上に昇叙された「温泉神」に比定され[2]、かつては「四面宮(しめんぐう、しめのみや)」や「筑紫国魂神社」と称していた。弘安4年(1281年)の元寇に際しては元陣に一身四面の勇士が現れ、「吾は肥前国温泉社なり云々」と称したと伝える[3]。
江戸時代に島原藩の祈願所とされ、高力家や松平家等の歴代藩主の崇敬を受けた。
大正4年(1915年)に現社名に改め、翌5年県社に昇格した。 |