日本人の人材の魅力、アジア最下位
先日2017年11月20日にスイスのビジネススクールIMDが、世界人材ランキングを発表しました。総合ランキングでは、1位がスイスで、2位デンマーク、3位ベルギー、4位オーストリア、5位フィンランドと、欧州の国が上位を占めています。なお日本は、31位でした。
同レポートは、世界63ヵ国を対象に調査しており、人材への「投資と育成」、「魅力」、「準備性」の3つの領域で、細かく項目に分けて数値を算出・評価し、総合的にランキングを付けています。
その中で、「魅力」領域の中の「高いスキルを持つ外国人への魅力度」の評価で、日本は63ヵ国中51位となっています。調査対象となったアジア11ヵ国の中では最下位という結果となっています。
アジアの中では、東南アジアなど英語が通用する国や、成長率の高い国が、上位にランキングされています。
台湾、韓国、日本がアジアのなかでも下位となっています。
日本は、南アフリカ並みです。
アジアではシンガポールがダントツに人材が豊富。
インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、中国、インドも5点近くあります。
日本は3点台でアジアで最下位。。
英語力が足りないのもあるかもしれないけど、
日本の企業には、ひとりひとりのサラリーマンの裁量の幅が小さく、ほとんど、すべて上層部の決断を仰ぐというシステムが多いです。
これは責任が無いかわりに報酬も無いというものです。
これではがんばったところで意味がなく、優秀な人材は育たないです。
たとえば、がんばって仕事をいっぱいして10億円の利益を上げたとして、もし昇給が2000円しかないとなると、
それなら、そんなにがんばらず100万円ぐらいの仕事をしておこう、となるので、会社にとっても損失なのです。
それに対して、典型的な外資系の企業は個人の裁量の幅が広い分、責任も結果も自分にもどってきます。
多く稼げば給料も上がるという仕組みです。
これはスポーツ選手やAKBグループのようなアイドル、芸能の世界も一緒ですね。
がんばれば、それなりの結果は自分のものとしてもどってくるシステム。
2017.12
https://biztips.ohmae.ac.jp/biz-topics/20171211watch |