にんにくはユリ科に属する。仲間としてタマネギ、ニラなどがある。
●効果
・生活習慣病一般によく効く。特に循環器系に効果アリ。
・血液中の血栓を分解する。血栓の予防にもなる。つまり脳卒中や心臓病の予防に効果アリ。
・胃液の分泌がよくなる。ただし胃酸過多の人には不向き。
・胃腸の動きがよくなる。
・肝臓の働きをよくする。
・糖尿病対策になる。
・呼吸器系病気の予防。
・寄生虫の駆除
にんにくの汁を1000倍に薄めてもカビや酵母、サルネモラ菌を除去する。
ニンニクの成分のひとつ、アリシンが分解してできるイオウ成分が効いている。
アリシンはビタミンB1と結合するとアリチアミンとなり、ビタミンB1の寿命を延ばす。
アリチアミンは、インシュリン分泌を助けるので、糖尿病にも効果アリ。
一般に酸化ストレスは、動脈硬化、神経症、腎不全、白内障の原因になるが、にんにくはこれらにも、予防効果がある。ニンニクのセレンが過酸化脂質を分解するのに必要なグルタチオンペルオキシダーゼに必須であるから。
●さまざまな調査結果
アメリカ・にんにくを週に一回以上たべる人は、まったく食べない人に比べて大腸ガンの危険率が半分になった。
大腸ガン、肺ガン、乳ガン、皮膚ガンの発生を抑制する。
1989年アメリカ国立ガンセンターと中国との共同実験では、にんにくの摂取量が増えると胃ガンのリスクが減ることがわかった。
ピロリ菌にもにんにくは有効。胃炎、慢性胃炎、胃ガンとすすむにつれてピロリ菌の感染率が高くなるが、ニンニクの摂取量が増えると感染率が下がるのだ。
●最近の脅威の危険物質
・ナッツ類のカビ毒に注意
アメリカ、東南アジアではナッツに注意。ピーナッツオイルなども注意。というのも、保存の悪いナッツ類に発生するカビは最強の発ガン物質アフラトキシンを作るのだ。
タイでは肝臓ガンの発生率が非常に高い地域がある。ここではピーナッツオイルが料理によく使われるのだが、これにカビが含まれてる可能性が高い。
・ダイオキシン
ダイオキシンは人間だけでなく地球上すべての生物にとっての脅威だ。脂肪に解けやすく、母乳を通しても汚染される。免疫系や甲状腺に影響を及ぼす。
これらの汚染物質や発ガン性物質は、微量とはいえ、空気、食物から必ず体に入る。そこで重要になるのが、これらの物質を無害かする食べ物である。にんにくをはじめとする、香辛料が有効であるのだ。
にんにく、わさびが特に効果が高い。
参考文献「スパイスには病気を防ぐこれだけの効能があった」大澤俊彦☆その他の大澤俊彦著書
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