最近話題の「にがり」ですが、疑わしいという事例が続々と報告されています。
独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京都新宿区)の調査によると、糖の吸収を阻害したり、糖の代謝を促進したりする根拠や文献はないとのこと。
また、「にがり」の主成分のマグネシウムは、下剤の成分でもあり、下痢を引き起こす可能性がある。下痢二より体重が減るのは、もちろんダイエットではない。
2004年3月、神奈川県相模湖町の施設で、誤って、にがりの原液を飲まされた女性が意識不明の重体になった。
また、東京都でも70代と40代の人が、量をまちがって飲み、心臓停止で救急センターに運び込まれた。
現在、販売されている「にがり」には、規格や基準がなく含まれるマグネシウムの量は、ばらつきがある。
厚生省の言う、マグネシウムの一日摂取量の上限は300mgであるが、100グラムあたりで、これを20倍も上回る7gも含まれる商品も販売されている。ゆえに過剰摂取の危険性は常にあるので、心臓停止などの危険性と隣り合わせと言える。
参考「ニッポン消費者新聞」日本消費者新聞社 2004.10.7
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