アルコールは、アルコール・デヒドロゲナーゼが水素とアセトアルデヒドに分解する。次にアルデヒド・デヒドロゲナーゼが水素と酢酸に分解する。
アセトアルデヒドは有害な物質である。アセトアルデヒドを分解するのがアルデヒド・デヒドロゲナーゼ。アルデヒド・デヒドロゲナーゼの効力や作用には個人差と遺伝子の影響がある。
●胃でのアルコール
胃ではあまり吸収されない。そのかわりアセトアルデヒドに分解される。
分解能力は個人差があるが、男性のほうが女性よりも70%も分解効力が強い。
ある程度の量の食べ物が胃の中にあると、胃の出口が閉まるのでアルコールも胃の中に滞在して多くが分解される。その結果、小腸で急に吸収されることがない。
食べ過ぎで胃が膨張しているときにアルコールは嘔吐中枢に関係する受容体を刺激する。
●アスピリンを服用した場合、アルコールの血中濃度は26%も増加する。酔いやすくなり、酔いの持続時間も長くなる。
●小腸でのアルコール
アルコールはすみやかに吸収されて、肝臓に行く。
●肝臓でのアルコール
肝臓には17種類ものアルコール・デヒドロゲナーゼがアルコールを分解にかかる。そしてアセトアルデヒドにする。
アルコールを分解できる量は一時間に15ml。つまり標準量の酒一杯。しかも空腹でないことが条件。
次にアセトアルデヒドを酢酸に分解する。
アジア人の半数は、アルデヒド・デヒドロゲナーゼが効力をもたない。
●グルタミン酸は脳のアクセルの一つであり、GABA はブレーキのひとつである。アルコールはグルタミン酸受容体を阻害するのでアクセルがききにくくなる。
・アルコールは自然界にはほとんど存在しない。一定量作り出すのも酵母菌を慎重に扱う必要がありめんどうである。
・ストレスとアルコール量には関係はない。
エンドルフィンは、体にそなわった鎮痛剤。ひどいストレスや外傷をうけると分泌され、痛みの信号をブロックする。また大脳でドーパミンを放出する引き金にもなる。
アヘン系の分子はエンドルフィン用の受容体にぴったりとあう。そのためエンドルフィンフラッシュ現象が起きる。