シナモン、カシア
・以下Wikipediaより
世界最古のスパイスともいわれ、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた。また、紀元前6世紀頃に書かれた旧約聖書の『エゼキエル書』や古代ギリシアの詩人サッポーの書いた詩にもシナモンが使われていたことを示す記述がある。
中国では後漢時代(25年-220年)に書かれた薬学書『神農本草経』に初めて記載されている。
日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院宝物の中にもシナモンが残されている(「桂心」という名称で、薬物として奉納されたもの)。しかし樹木として日本に入ってきたのは江戸時代の享保年間のことであった。
香辛料
香辛料としてのシナモン(シンナモンとも)は上記のシナモンの樹皮をはがし、乾燥させたもの。独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料やアップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香り付けに使われる。南アジア、中東、北アフリカでは料理の香りづけに頻繁に用いられる。インド料理の配合香辛料ガラムマサラの主要な成分でもある。インドのチャイの香りづけにもかかせない。近縁種のシナニッケイ(支那肉桂、ニッキ、C. cassia)の樹皮からも作られる。ただしシナニッケイからつくられるものはカシアと呼ばれ、成分が若干異なる。
粉末状に加工したいわゆるシナモンパウダーのほか、樹皮のまま細長く巻いた形のシナモンスティック(カネール(フランス語: cannelle)とも)が広く流通する。
生理作用
クマリンを含むため、過剰摂取により肝障害を起こす[2][3]。 シナニッケイやニッケイ(肉桂、C. sieboldii、シノニム:C. okinawense)は体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として利用されておりシナモンにもこれと似た利用法がある。
漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。
シナモンは、生であれ加熱調理後であれ、α-アミラーゼ、α-グルコシダーゼのいずれに対しても、顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防への可能性が示唆されたとする研究が存在する[4]。ただし福場博保らによる「阻害効果なし」の研究も存在する[4]。
「シナモン」という言葉はその中茶色をも指す。シナモンは複数の植物種とそれらの一部が作り出す商業的香辛料の名称である。それらは全てクスノキ科のニッケイ属(Cinnamomum)に属する[5] 。数種のニッケイ属植物のみが香辛料のために商業的に育てられている。セイロンニッケイ(Cinnamomum verum)は「真のシナモン」と見なされることもあるが、国際通商におけるほとんどのシナモンはその近縁種のシナニッケイ(英語版)(Cinnamomum cassia)に由来する。シナニッケイ由来の香辛料はカシア(cassia)とも呼ばれる[6][7]。
古代史
シナモンは大昔から知られている。早ければ紀元前2000年にエジプトへ持ち込まれたが、中国からもたらされたと報告している者らはシナモンとカシアを混同している[7]。シナモンは古代国家で非常に高値で取り引きされており、統治者や神への贈り物と見なされた。刻まれた碑文には、シナモンとカシアがミレトスにあるアポロンの神殿へ贈られたことが記録されている[11]。シナモンがどこから来るかについては地中海世界では何世紀にもわたって香辛料貿易を行う仲買人によって市場の独占を守るために秘密にされていたが、シナモンはインド、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー原産である[12]。
「Kasia カシア」に関する最初のギリシャでの言及は紀元前7世紀のサッポーによる詩で見られる。ヘロドトスによれば、シナモンとカシアはどちらも香や没薬、ラブダナム(英語版)と共にアラビアで育ち、翼のあるヘビによって護られていた[要出典]。
エジプトの香、キフィ(英語版)にはヘレニズムの時代(英語版)以降、シナモンとカシアが含まれていた。ギリシャ人統治者らから神殿への贈り物にはカシアとシナモンが含まれていることもあった。古代エジプトでは、シナモンはミイラに香気を満たす(防腐処置を施す)ために使われていた[13]。
シナモンはアラビア半島に冬の貿易風を利用して「かじも帆も櫂もない筏」で持ってこられた[14]。大プリニウスもワインのための香り付けとしてカシアに言及している[15]。
大プリニウスによれば、1ローマン・ポンド(327 g)のカシア[16]、シナモン、またはserichatum[17]は最大300デナリウスの値が付いた[15]。これは10か月の労働の賃金と同じであった[15]。ディオクレティアヌスの最高価格令(英語版)[18](紀元前301年)は1ポンドのカシアに125デナリウスの価格を与えているが、農業労働者の1日の賃金は25デナリウスであった。
・・・・・・・まとめ
カシアは、香辛料のことである。
文献
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960852407006098
Anti-inflammation activities of essential oil and its constituents from indigenous cinnamon (Cinnamomum osmophloeum) twigs
水分蒸留エッセンシャルオイルの化学組成とCinnamomum osmophloeum Kanehの小枝からの抗炎症活性が示されている。
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Cinnamomum osmophloeumは 、一般に偽シンナモムム(pseudocinnamomum )または先住民系シナモンとして知られており、 シンナモム ( cinnamomum)属の常緑樹である。 台湾中部および北部の広葉樹林の原産である。 [2] [3]
C.オスモフロアムから抽出された精油であるシンナムアルデヒドは、多くの商業的用途を有する。 また、それはキサンチンオキシダーゼ阻害剤であり、したがって、 高尿酸血症および痛風を含む関連する医学的状態の治療のための潜在的な薬物である。 [4]
Wikipediaより
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