【歴史・由来】
行基菩薩の開基と伝えられているが、弘仁6年(815)、42歳の弘法大師がこの地で三七日間『阿弥陀経』を読誦し、修法された。
その結願の日に、阿弥陀如来が出現したので、大師はその姿を彫造して本尊とされた。
この阿弥陀如来像は、尊容が美しく、発する光は遠く鳴門の長原沖まで達したという。
漁民たちは、漁の妨げになると本堂の前に人工の小山を築いて光を遮ったという故事から、「日照山」と号した。
その後、天正年間(1573〜92)に長宗我部元親の兵火で焼失したが、万治2年(1659)、本堂は蜂須賀光隆公の援助によって再建されている。
三方を山に囲まれた閑静な境内で、朱塗りの仁王門をくぐると極楽浄土をイメージしたような庭園が広がる。
44段ほどの石段をのぼった正面に本堂がある。
その右手奥が大師堂で、この大師像は「安産大師」とも呼ばれている。大師が流産ばかりする夫人に加持祈祷したところ、即座に子宝に恵まれたという由縁によるもので、安産祈願に霊験があるとされている。
弘法大師お手植えとされる「長命杉」は、樹齢1200年あまり、高さが約31メートル、周囲約6メートルもある霊木である。
触れれば家内安全ばかりか、病気平癒、長寿も授かるといわれる。
鳴門市の天然記念物に指定されている。

■データ
* 宿坊:定員150名(要予約)
* 駐車場:40台・バス10台
鉄道
* 四国旅客鉄道(JR四国) 高徳線 - 阿波川端駅下車 (1.1km)、板東駅下車 (1.5km)
バス
* 鳴門市営バス 大麻線「二番札所前」下車 (0.1km)
道路
* 一般道:県道12号線 極楽寺前 (0.1km)
* 自動車道:高松自動車道 板野IC (2.3km)、徳島自動車道藍住IC (5.1km)
地図こちら

■行事
花祭り(お釈迦様の誕生日)
●日時:旧暦4月8日
●場所:極楽寺境内 仏足石前
水子法会
●日時:秋彼岸中日 9月23日10時
●場所:極楽寺境内 水子地蔵前
除夜の鐘
●日時:12月31日 午後11時50分
●場所:極楽寺境内 鐘楼堂 |