大聖のいのる力のげに岩屋
石のなかにも極楽ぞある

【歴史・由来】
標高700m。奇峰が天を突き、巨岩の中腹に埋め込まれるように堂宇がたたずむ典型的な山岳霊場である。神仙境をおもわせる境内は、むかしから修験者が修行の場としていたようで、さまざまな伝承が残されている。
弘法大師がこの霊地を訪ねたのは弘仁6年とされている。そのころすでに土佐の女性が岩窟に籠るなどして、法華三昧を成就、空中を自在に飛行できる神通力を 身につけ、法華仙人と称していたという。だが仙人は、大師の修法に篤く帰依し、全山を献上した。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本尊として本 堂に安置し、また、石像を奥の院の秘仏として岩窟に祀り、全山をご本尊の不動明王として護摩修法をなされた。
一遍上人(1239〜89)が鎌倉時代の中期にこの古刹で参籠・修行したことは、『一遍聖絵』にも描かれており、13世紀末ごろまでにはこれらの不動尊像 をはじめ、護摩炉壇、仙人堂、49院の岩屋、33の霊窟などがそのまま残っていたと伝えられる。いつの頃からか、四十四番大寶寺の奥の院とされていたが、 明治7年に第一世の住職が晋山した。だが、同31年(1898)に仁王門と虚空蔵堂をのこし諸史料ともども全山を焼失した。大正9年に本堂より一回り大き い大師堂を再建、その後、昭和2年に本堂、同9年に山門、27年鐘楼を復興、宿坊遍照閣は38年、逼割不動堂・白山権現堂は同53年にそれぞれ建立されて いる。大師堂は国指定重要文化財、寺域は国の名勝、県立自然公園の指定地でもある。

【見所】
・穴禅定
本堂に向かう石段の下。
・道開き不動
納経所下の曲がり角、虚空蔵堂裏。
・逼割禅定
奥の院・大師堂奥の山道を辿る。
・鈴の音山河
お遍路さんをさわやかに歌ったうた。
現住職が作詞・作曲。
・七鳥
三宝鳥、慈悲心鳥、慈悲声鳥、
鼓鳥、鈴鳥、笛鳥、鉦鼓鳥。
・初めて発見された植物
イヨクジャク、イワヤシダ、イワヤスゲ。

宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 不動明王
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁6年(815)
真 言: のうまくさんまんだ ばざらだん
せんだ まかろしゃだ そわたや
うん たらた かんまん
住 所: 〒791-1511
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
電 話: 0892-57-0417
駐車場:
(民営) 普通のみの場合105台(300円)
マイクロバスのみの場合20台(500円)
大型のみの場合10台可(1000円)
各終日
*料金は料金箱で精算する
http://www.88shikokuhenro.jp/
より

【アクセス】かなり快適です。
松山ICから35km、50分。
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松山ICから、しばらくは片側2車線の快適なドライブ。
山道に入るところから、片側一車線になりますが、路肩も充分に広くて快適です。
途中、ループ状のところがあるのがおもしろい。
三坂峠は、最近は、バイパスのトンネルが完成していて、真新しい舗装が気持ちいいです。
クマカントリー前を通過して、しばらく行って、左折。
44番の前を通り、さらに山奥に入りますが、ずっと整備された舗装道路ですので走りやすいです。
岩屋寺近くは特に道幅が広くて、かなり快適でした。
ここらは新緑のころや、紅葉の頃にはさらに美しいと思います。
また行きたいドライブコースです。 |

【巡礼】
2013年4月
新緑の中の岩屋寺の訪問。とても空気がすがすがしいです。
お寺まで山道を登ります。休憩しながらやっくり登っても30分ぐらいあれば充分です。
けっこうな山歩きになりますので、スポーツ用のインナーを着用していれば負荷が軽減されます。。
インナーについては一番下に書いてますので参考にしてください。
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松山市内をスタート
クルマで南に一時間ほど。
もうすぐ岩屋寺です。
快適なワインディングでした。 |
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向こうの山の中腹にお寺があります。
橋の向こうは急に狭い道になっていて、駐車場がありましたが、狭いので引き返しました。
この橋の手前には、とても広い駐車場があるので、そこにおいて
ここからは徒歩です。
さてさて、どんな旅になりますか。
橋からは清流の眺めが絶景でした。 |
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小鳥が出迎えてくれました。
空は快晴。
いい天気で気持ちいい。 |
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橋を渡ってすぐ。
大きなクルマは行かないほうが無難ですね。 |
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観光案内。
やはり紅葉が美しいみたいですね。
紅葉は、10月中ごろからのようです。 |
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道の両側のおうちの方が、きれいなお花をたくさん植えてらっしゃいました。
いいですね♪ |
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ピンクと紫のコントラスト
映えてます |
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お花やら木々を楽しみながら歩いていると、いつのまにやらここまで登ってきました。 |
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さて、いよいよ、森林の中に入るようですね。
空気もひんやりとしてきて気持ちいいです。
足下はしっかり舗装されていて平坦で歩きやすいです。 |
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ほどなく、
まず、最初の山門にたどりつきました。
ここから登らせていただきます。
階段が見えています。 |
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だんだん階段。
アスレチックになってきました。
インナーウェアを着用してるので平気です。 |
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不動明王様。 |
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弘法大師様 |
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下界は夏の日差しですが、ここはひんやりと涼しい空気に満ち満ちています。 |
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ご神木。
どこかでキツツキが
コトコトコト
と木をつつく音がしていました。 |
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たくさんのお地蔵様 |
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のぞみみろく |
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見えてきました。
あの大きな岩が目印です。
石段は続きますが、もうひとふんばりです。
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少しだけお寺が見えてきました。
後ろからせまる巨岩
迫力あります! |
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着きましたあ〜
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本堂の真上には巨大な岩が鎮座しておられます。
まさに岩屋寺。
岩の途中に大きな穴が見えます。
弘法大師様が修行されたのでしょうか。。 |
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ピンクの花がかわいい。 |
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太子堂
紅葉の季節に来ると美しそうです。 |
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写真で岩の巨大さが伝わるかなあ。 |
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新緑がまぶしい!! |
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それにしても大きな岩です。 |
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右手に梯子が見えます。
あそこから上に登れます。
しばらく休憩して、すばらしい空気を満喫しました。 |
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新緑がまぶしい!!
紅葉の季節も良いと思います。 |
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お寺の庭には花がいろいろと咲いてました。 |
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高山植物らしきものも。
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参拝のあとは下り道です。
下りの方が足にかかる負担は大きいのでゆっくりおりました。
杖があれば足が疲れにくいですね。
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もどってきました。
あの山に登ってたんだなあと、感心(^-^♪ |
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