■「8割が守りで2割が攻め!」
守りと攻めの比率をサックリと決めるならば、“8割が守りで2割が攻め”
くらいが良いでしょう。(サービスを除いたショットで考えた場合)
特に遅めのコートサーフェス(オムにコートやクレーコート)では、
よっぽどの力量の持ち主でない限り、この比率を超えた攻めは無謀となる
ことが多いものです。
今日、“8割が守りで2割が攻め”の感覚を強く持ってください。
そして、「強いてはことを仕損じる!」のことわざ通り、無理な攻撃は
つつしみ、展開で徐々に攻撃できる態勢を作り上げてください。
■「振りきってミニテニスをしよう!」
ミニテニスは、いきなりベースライン近辺で“バンバン”打ちあうのではなく、
打ち方は変えずに距離だけを縮めることで、怪我をせず、徐々に体を温めることができるウォ―ミングアップ法として重宝されています。
ですが・・・・・
「ベースラインから打つときは振りきってスイング。
しかし、ミニテニスでは“ボールが飛びすぎないように”中途半端なスイング。」
こんなもったいない、そして意味のないミニテニスをしている方が非常に多いのです。
*(もちろん、しっかりスイングしてミニテニスをされる方もいます。
が、ご自身本来のスイングと違う振り方でミニテニスをされている方が大半です。)
今日、ミニテニスの見直しを行ってください。
そして、ご自身本来のスイングと著しく違うスイングでミニテニスを行っていた場合、
すぐに変更に着手してください。
■「打ち抜く練習を続けること!」
「“ひねり”(体の回転運動)を使って打ち、世界トップ選手と同じような
質のボールを打ちたい!」
これは、決して不可能な要求ではありません。
*(ボールスピードは世界トップ選手と同じになりませんが、
ボールの質は確実に近づけられます。)
しかし、実現するためには一つだけ絶対条件があります。
それは・・・・・
「打ち抜く練習を続けること!」
そう、練習できるときはバックフェンスに何十球ボールが直撃しようと、
コーチや仲間に「そろそろコートに入れたら?」と言われようと、
「すみません!」とさわやかに謝りながら打ち抜くことが大切になります。
これは、“ひねり”(体の回転運動)という高速運動を実現させるためには、
必要悪の行為です。
■スイングを分けて考えよう
スライスやフラットショットを打つのに適しているは
レベルスイングと言われるボールの後ろからゆっくり振るスイングです。
このスイングは、振るご本人が意識しやすいため、
テニスを習い始めの頃には重宝します。
ですが、テニスレベルが上がってくるとレベルスイングだけでは
問題が生じます。
スイングスピードが速くなり、ボールがコートに収まらないケースが
増えてくるからです。
今日、レベルスイングはテニスを始めた初期段階&スライスショットや
フラットショットに便利なものであることを認識してください。
そして、レベルが上がってきたら、“フルスイング”を覚えることを
目指してください。
追伸:
“フルスイング”は世界トップ選手が打っているようなトップスピン
ショットを打つには必要不可欠なものとなります。
■ワンプレーを30秒以内で終えるように
疲れを誘発する物質のひとつに“乳酸”があります。
しかし、その乳酸、30秒以内の運動ではたまらないことがわかっています。
逆に言えば、30秒以上かかったプレーを続けてしまった場合、
大きなダメージを体は受けることになります。
今日、ワンプレーを30秒以内で終えるように頑張ってください。
そして、一日で数試合をこなさなければ好成績を挙げられない
ウィ―クエンドプレーヤーは、
この発想が極めて大切になることを認識してください。
「1ポイントにかかる時間は約6秒、休憩は20秒!」
1ポイントをプレーするためにかかる平均時間は約6秒。
(ハードコートでの数字。コートサーフェスによって若干異なります。)
実際は、サービスポイントやリターンポイントもあるので、
“1秒で1ポイント”が終わることもしばしばです。
しかし、1秒で終わろうと6秒で終わろうと、休憩時間は必ず20秒。
つまり、テニスという競技はプレーしている時間より、
圧倒的に休憩時間が長いスポーツなのです。
そこで、時間を一番長く使う休憩時間のすごし方で結果が大きく変わるのです。
今日、20秒の休憩時間のすごし方を大事にすることを誓ってください。
そして、
1・感情の整理
2・次のポイントへの準備
3・ル―ティ―ンの徹底(決めらえた一定の動きを行う)
この3大要素を20秒の中で行ってください。
■「練習メニューは自分で決めよう!」
誰一人として、あなたと同じプレースタイルの人はいません。
例え、「似ている人がいた。」としても、厳密に言えば
あなたのプレースタイルはあなた独自のものなのです。
*(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーなど、
トップ選手のプレースタイルは個々人で全て違いますよね。)
であれば、当然、練習メニューもあなた独自のものが必要になります。
他の方と違うプレースタイルなわけですから、
練習方法が同じで良いわけないからです。
今日、あなた自身の練習メニューを組み立てるようにしてください。
そして・・・・・
「いまだかって自分独自の練習メニューを作成したり実行したことがない!」
過去を振り返ってみてこのような現実があったなら、
「本当は、もっと上達できていたかも?」
と、少し自省してみてください。(“生まれ変わる”ためにです。)
追伸:
サービスが得意なら、サービス練習時間が他の方より長くなることも
あるでしょう。
ボレ―が得意であれば、ネットプレーの練習に時間を割くべきです。
そして、単に練習時間を長くするだけでなく、
練習メニュー自体に工夫をこらすこともできるなら、
やがてあなたのプレースタイルは、他者から見て“光り輝くもの”と
なっていくことでしょう。
以上の出典は
田中信弥氏の「テニスのヒント!」メルマガです。
top>テニスの戦略にもどる |