わたしの経験とかいろんな人の話からすると、テニス肘の原因はフォーム、疲労、ストレッチ不足のようです。
テニス肘は99%まちがったフォームが原因です。
フォームを改良しないかぎり必ず再発します。逆に言えば、正しいフォームで打てば肘を痛めるはずがないとも言えます。
フォームがまずいと爆弾をかかえたままプレーし続けることになります。フォームについてはあとで詳しく書きます。
疲労の蓄積もテニス肘の原因にもなります。
少しでも肘に痛みや違和感を感じたら、プレーを中断して冷やしましょう。中断する勇気が必要です。
痛いのに無理して続けると雷が落ちたような激痛が走ることがあります。こうなると病院行きです。
お箸すら痛くて持てなくなります。
テニス中にときどき肘をさわってみて熱っぽくなっていたら炎症発生の危険信号です。すぐに冷やしましょう。
夏場は特にすぐに肘がオーバーヒートしやすいので要注意です。
まずは水道水を肘にかけたり、氷を入れたビニール袋を肘に当てるだけでもOKです。
アイシング用のサポータを買っておけばベストです。
【ザムストのアイシングサポータ】愛用してます。
予防のためのアイシングですから、時間は5分から15分程度で「冷えたな」と感じるぐらいでいいです。
冷やしすぎると凍傷になるのでダメです。
これをやることでテニス肘を経験せずにテニスを続けることが可能になります。
またプレー前のストレッチも大事で、筋肉が固い状態だと筋肉は伸縮しにくく、強く伸ばそうとしたときに炎症(小さな断裂)が起きやすいのです。このページの途中にストレッチを書いてます。
ついでにおすすめするのが
【ドクターエルボー】
これ、予防によいです。
軽症のときならこれをつけてテニスすると不思議と痛くないのですが、完治してるわけではないので、ぜったいに無理をしてはいけません。完治してないときは50%で打つという気持ちが大事です。
ただしエルボーが悪化してハシを持つのも痛いときはドクターエルボーは効きません。
ただ、そういう事態でも【ドクターエルボー】は痛みを軽減してくれることは確かです。
完治した後でも予防のために私は常時使ってます。
テニス肘の分類
ストロークが原因のもの
(1)バックハンドテニス肘
▽症状
肘の外側(手を伸ばして手のひらを上にしたときの親指側)が痛む。
圧迫痛と運動痛がある。
指をそらせると痛むときは相当悪い。
▽メカニズム
・手首を使って打つと良くない。
片手のバックハンドストロークで起きやすい。
ボールを打つ前に手首を内側(手のひら側)に返していて、その反動で手首をそらせつつインパクトすると、肘の外側の前腕伸筋群が強い伸びと収縮を受けて腱の部分にストレスがかかる。
その繰り返しで腱に微細な断裂が起きて痛みが発生する。
・フォーム
手首を強引にこねるフォームが原因です。インパクトでは手首をこねないようにしましょう。
また腕力で強引に打とうとすると肘に負担が大きいです。
インパクトで肘を伸ばしきるのは肘に負荷がかかるので、肘の角度90度ぐらいキープという意識で打つと痛くないです。
相手にラケットの真ん中を押してもらって、一番力の入るポイントを知っておき、いつもそこでインパクトできるといいです。
リラックスしてラケットは軽く持ち、インパクトのときだけ少し握るぐらいのスイングがベストです。
テイクバックはしっかり左手でラケットを引きましょう(右利きの場合)。右腕だけでテイクバックしていると右腕の負担が増えます。左手でテイクバックすることでしっかりと上半身をひねることができます。
長時間振っても疲れないスイングが肘にもやさしいフォームです。
(2)フォアハンドテニス肘
・症状
肘の内側(手を伸ばして手のひらを上にしたときの小指側)が痛む。
指を曲げると痛むときは相当悪い。
・メカニズム
ボールを打つ前に手首を後ろに反らしていて、その反動で手首を前に動かすようにボールを打っていると、前腕屈筋群の付け根の腱がダメージを受ける。
・フォームについて
手首を強引にこねるフォームが原因です。力任せに回転をかけるのはやめましょう。
打点が体に近いことも原因です。
打点が体に近いとラケットの遠心力が弱く、その分、手首や肘に負担がかかります。
体から遠くで打てばラケットの遠心力が大きくなり、楽に強いボールが打てます。
ラケットの遠心力を最大に利用すれば体に負荷が少ないです。
リラックスしてラケットは軽く持ち、インパクトのときだけ少し握るぐらいのスイングがベストです。
長時間打っても疲れないスイングが肘にもやさしいフォームです。
テイクバックはしっかり左手でラケットを引きましょう(右利きの場合)。右腕だけでテイクバックしていると右腕の負担が増えます。左手でテイクバックすることでしっかりと上半身をひねることができます。
◇参考リンク・手首を固定する器具があります。こちら>>★手首を固定する器具★
サーブが原因のもの
テニスのサーブは、野球の投球動作と似ています。
ゆえに野球肘と同様の障害を起こす可能性を持っています。
じつはわたしの一回目2002年頃のテニス肘は、このサーブ肘だったんですね。
インパクトのときに腕が一直線になっていたのです。このフォームは確実に肘を壊します。その後フォームを改善して治りました。
・症状
ひじの後ろ側(肘頭)が痛む。
・メカニズム
尺骨の先端は、ひじを伸ばしたときに上腕骨とぶつかることで肘が必要以上に曲がらないようにブロックしています。
サーブのインパクトまたはフォロースルーの段階で肘が伸びきると、ふたつの骨が急激に衝突して炎症を起こし痛みが生じる。
・フォームについて
インパクトのときに腕が一直線になるフォームは必ず肘を痛ます。
自分は肘は90度ぐらい曲げたままインパクトするようにしています。
こうすると、テニス肘のときでもサーブは痛くなかったのです。
トスはネットの方向に前にあげましょう。トスを前に上げるほど楽に打てます。
上半身の力を抜いてサーブしましょう。
リラックスしてラケットは軽く持ち、インパクトのときだけ少し握るぐらいのスイングがベストです。
このときラケットの遠心力を最大に利用できているので体に負荷が少ないのです。
長時間振っても疲れないスイングが肘にもやさしいフォームです。
ボレーで腕が痛いときはスライスをかける
威力のあるストロークをボレーで返していると腕への負担は大きくなります。
特にボレーをフラットで打ってるとラケットが厚く当たり、腕への衝撃が大きくなります。
ボレーは軽くスライスをかければラケットの角度が薄くなり、腕への衝撃は減ります。
スライスのボレーはボールの下よりも右側を切り取るようなイメージで打つほうがよいです。
そのためにはラケットを立てて使うことです。
ラケットが寝ているとスライスはかからず浮いてしまいます。
バックボレーの場合はボールの左側を打つようなかんじです。