半月板損傷からのリハビリ体験記・・・minoさんの場合
|
|
ここからのレポートは、知り合いのminoさんの回復記録です。みなさんの参考になればと思います。 |
|
怪我から診断まで |
|
まず半月板損傷には急性と慢性があるようです。
私の場合には、急性でした。ネット際のボールを処理に走り、身体の正面にはねたボールを、身体をすこしねじってすくうような動作をしたのです。その際、右ひざを思いっきり内側に入れてしまい、半ば脱臼気味に損傷したようです。凄い音がしましたよ。ぼきっと!救急病院では、有無をいわさず曲がったままの膝を伸ばされて、これまた凄い爆発音でした。
この受傷でしばらく膝がはれ上がったので、私も鉄の板入りのニーブレスを2週間はめていました。
MRIはこのニーブレスがとれてから撮影。にもかかわらずMRIをとった病院では、半月板損傷は確定されなかったのです!しばらくテニスも続けて、様子を見たら?との診断でした。
しかし何もないのにあんなに痛かったわけもない!と思いなおし、他のクリニックにいったのです。これが正解でした。
そこはスポーツドクターの病院で、ジャイアンツのチームドクターもしている先生の病院です。その先生がMRIを見たら、一発で半月板損傷と判明しました。
MRIは見るのが難しいらしく、また整形外科は専門がかなり分化しているので、先生によって相当に精度がかわるようです。
|
|
手術 |
|
手術は関節鏡手術。右膝内側半月板損傷にて、内側半月板半分除去。膝には2箇所、1cm程度の傷がつきましたが、驚いたことに糸による縫合はなし。テープでぺたっと傷口をしめただけです。そしてそのテープにはほとんど血痕がなかった・・・ブラックジャックのような先生でした。
縫合がなかったため、ひきつりといった心配や、抜糸という手間も省けました。
先生選びは手術の場合には、大変重要です。
そのメスさばきのおかげなのか、その夜こそ痛みがあったものの、次の日には片松葉杖で歩行開始。
3日目には松葉杖も外されて、退院。
そしてその日から早くもリハビリが始まったのです。この速いリスタートが重要だったようです。
|
|
リハビリ |
|
1)初期
まずは膝の曲げ伸ばしのリハビリです。
半月板損傷や靭帯損傷など受傷すると、ギブスや手術の有無にかかわらず、ただちに大腿筋が萎縮します。私の場合には、受傷後1週間で右足の太ももの内側だけがえぐれてしまったほどでした。筋力がおちれば自然に膝の機能が低下するので、まずは膝の曲げ伸ばしの練習で、関節機能を回復するところからスタートとのこと。
これはおもちゃのサッカーボール(ゴムとかの軽い遊びようのもの)を使います。
仰向けにねっころがったまま、受傷側の足をボールにのせ、曲げ伸ばし。20回を3セット。コツはゆっくりとすること。簡単なようですが、手術後などはこれさえ上手くできません。
アキレス腱のばしも重要とのことで、毎日アキレス腱を伸ばす運動をよくさせられました。やはり筋が硬直することを防止するのでしょうか。
ほかには、よくエアロビなんかでみる、横向きに寝転んでの足上げ。これは30セットを5回くらいやっていました。
2)手術後2週間経過
膝の機能が回復してきたら、いよいよ筋力トレーニングです。
ベッドの足に、自分の足をチューブで結びます。これを上に引っ張りあげる運動。10回2セット。結構きついです。
足首にウェイトをつけてのトレーニング。これは壁によっかかって足を伸ばして座り、膝の下に枕などを入れて、その高さ分だけ持ち上げるトレーニングです。わずかな高さとはいえ膝の手術後にとっては充分辛い。というのは膝を完全に伸ばすという動きが、すでに辛いんです。20セット2回とか。
他は1)の繰り返し。まだまだ機能回復がメインです。
3)手術後4週間経過
テニスに向けたトレーニング開始です。
スクワットは、膝を曲げすぎず椅子に腰をかけようか?程度の曲げ具合です。鏡を見て行います。コツは肩幅でたって、足より内側に膝がはいらないように曲げること。
私の場合、ここで右ひざが内側に入り込む癖があることが判明しました。理学療法士の先生によると、これが怪我の原因の一つ。今後の予防もふまえて、この右ひざが入り込まないようなフォームを練習することが必要とのこと。そこで少しぐらぐらする程度のバランスボードのうえで、同じくスクワットの練習をします。バランスが悪いため、膝と腿の筋力をかなり使います。
また家では、1)で出てきたボールを壁と背中の間にあてて、転がすようにしてスクワットをします。・・・というより空気椅子でスクワットに近いでしょうか。ボールを使うと腰を突き出すといったことがなく、比較的正しい姿勢でスクワットができるようでした。効果的なようでした。
歩行練習。ゆっくり歩幅1mくらいで、右足でぐいと踏み込んで、左足のアキレス腱をのばす・・・といった運動をするように歩きます。
このとき私はかならず膝が内側に入ってしまうので、徹底練習。それでも簡単には直りません。おまけにゆっくりと膝を曲げてあるくというのは、結構疲れます。足の踏み出し練習。瞬間的に足を真っ直ぐ前に出す練習で、鏡をみて行います。これも膝が真っ直ぐでないとNG。
他は2)と同じ。・・・・とまあこんなプログラムを3日に一回くらい、後半は週に一回のペースで病院に通って行っていました。もちろん家でも出来ることはしました。
そして最後には、テニスのフォームチェックをうけ、右ひざが内側に入るのはやはり癖なので、自覚をもってプレイするように言われました。
|
|
7月中旬には、8月からテニス復帰の許可が出て、練習後にアイシングをすることくらいしか言われませんでした。それでも怖いので、怪我用のサポーターだけは購入し、使用していますが、痛みが全くないので、恐怖心はゼロといってもいいくらいです。
なお今後は、テニスをきちんとすることと、水中ウォーキングが有効とのことでした。
こうやって書くと、たいしたことをしていない気もします。ただ病院でリハビリを行うと、きちんとアイシングを15分間してから行ったり、先生が見ているからさぼれなかったり、そういう面でちゃんとしたかなという感じはあります。mackenさんは手術をしなくてすんだようなので、本当によかったと思いますが、痛みがあるのでは辛いですよね。でもおっしゃるとおり、太腿を鍛えるのが本当に重要なようです。
|
|
現在の日常のトレーニング |
|
ボールを背中と壁にはさんで行うスクワットだけをしています。
アンクルウェイトはしたいんですが、先生がそこまでせずとも、スクワットとテニスの練習で自然に筋力を回復すればよいということなのです。手術をしたということで、一度筋力をもどせば、太腿筋の萎縮を防げるということのようです。
でもmackenさんのように手術されていないかたは、常に太ももを鍛えたほうが良いのかもしれません。アンクルウェイト自体はかなり有効なようです。 |
|
テニスをするときと、その前後のケア |
|
トレーニングとか運動をする前は、腫れたりしていなければホットパッドで暖めます。血行をよくして運動に備えます。
テニスの前は、ホットパッドとか暖かいタオルをあてるとか、あとやはり準備体操とウォーミングアップはちゃんとすること、といわれました。
終わったらすぐクールダウン。アイシングは保冷材なんかの凍ったやつを(アイスノンとか、冷凍食品についてくるやつとか)、薄いハンカチ一枚でくるんだ程度のもので15分間。最初痛いと思うくらい冷たいやつでOKのようです。
私もアイシングはシャワーの後です。
でも練習中に痛みがでてきて、腫れぼったかったら、基本的にあたためるのはNGです。シャワーであまり暖めすぎないほうが良いのでしょうね。あとでひたすらアイシングです。後の膝の重さが大分違うと思います。 |
|
サポーターも4000円くらいするのはとても良いです。
私が使っているのは、膝のお皿が左右にずれるのを防ぎ、内側に食い込むのを防止するタイプです。
怪我した人用のなので、やはりつくりに安心感があります。
もし怪我用サポーターをしてなければ、ですが、やはりサポーターはお勧めです。 |
|
勉強になったこと |
|
病院、医者によって診断結果がちがうこと。
整形外科がそこまで専門分化しているというのは、普通の人は知らないです。
腰だけの先生なんか、膝のMRIなんてちんぷんかんぷん、全くわからないそうです。
行く前に「膝専門の先生」と指定してから行くことが必要です。
|
|
☆トレーニング器具の通販ショップ紹介
【シェイプアップ】 品揃えならここ。その名もシェイプアップ・・トレーニング、ダイエット、健康グッズから学校用品、運動会用品まで非常に幅広い品揃えです。
【アメリカ屋スポーツ】 マニアならここ。もともとボクシングジムですのでダンベルとか、テーピング、サポーターなどのトレーニング用品はいろいろ豊富にあります。
【テニスショップ・アド】テニス関連ならここ。 ここはテニス用品専門店ですので、テニスに特化した用品がいろいろあります。
|