無農薬栽培というのがブームになっています。
農薬を使いたくないけど、実際、農薬なしで栽培してみると、虫や病気がたくさんやってきて、ろくに栽培できないことにも気づいています。
その結果、無農薬を推奨する人たちは、農薬を使用せずに、農薬として登録されていない物質を野菜や植物に使用しています。
自然界の中には、発がん性リスクの高いものがたくさんあります。そのことを考慮せずに無農薬崇拝者たちは、それらの物質を作物に使用し続けている場合も見られます。そしてそれらを口にするのは無農薬栽培が安全と信じている消費者の人たちです。
【無農薬栽培で使用されている発がん物質】
■木酢液(竹酢液)の発がん性リスクは1000倍から1万倍ある
木酢液は木材を、水を使わないで乾留する際に出るガスを冷却することで得られる黒褐色の液体で、竹を原料とする場合は竹酢液とよばれています。
農作物に限らず、木酢液を使用した化粧品、日常ケア品、バス用品などが世の中に出回っています。
それを買うのは、木酢に発がん性があることを知らない人だけです。
がんになる可能性は木酢を使わない人の1000倍以上あります。使用量にもよりますが。。
木酢液のうたい文句は「有用菌が増え、土壌を改良し根を育て、植物の生長を促進する。葉、幹、根が強くなり、病気を予防。虫は臭いを嫌い近寄らない」とのことです。
しかし、木酢液に含まれているホルムアルデヒドは、IARC(国際ガン研究機関The International Agency for Research on Cancer)での評価が2005年に「グループ2A」から「グループ1」に上がっています。グループ1は、もっとも危険な「発がん性が認められた物質」です。
ホルムアルデヒドはシックホームの原因としても有名な発がん物質です。
たいていの物質の、人の健康に問題のない濃度としては0.01ppmというのがいわれていますが、木酢液から検出されたホルムアルデヒドについては、30ppmから500ppmぐらいあり、基準の1000倍から1万倍ぐらいの危険な量です。
※ppmとは、100万分の一の割合のこと。
木酢が、なぜ規制されないのかというと自然物だから。木酢を正式に農薬として登録しようとすると日本の非常に厳しい発がん性試験に合格しないと思います。なので農薬として登録する人がいないのでしょう。
そして「自然」とか「有機農薬」と名前をつければ売れて商売になるので使われます。
買って被害のあうのはなにも知らない消費者です。
【農薬の安全性について】
農水省が定めた残留農薬の基準は、「それを毎日、一生涯食べ続けても健康に影響が無い」という基準になっています。これをクリアしない薬物は農薬として登録されません。
ですので、農薬を正しく使用して栽培した作物は安全を保証されていると言えるのです。
ちなみに農業資材審議会農薬分科会特定農薬小委員会及び中央環境審議会土壌農薬部会の農薬小委員会合同会合(第6回)議事概要でも危険性が指摘されています。「木酢液に関する薬効・安全性試験の結果とその取扱いについて」こちら。
【IARCの発がん性ランキングのリストはこちら】
虫すら近寄らないのは当然ですね。
いまからでも遅くないです。木酢液には近寄らないことです。