血液検査の項目
検査項目 基準値 意味 異常値のときの疑わしい病名
ZTT 0-12

少ないほど良い

慢性肝炎の進み具合で高くなる 肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝がん、胆汁うっ滞症、膠原病、自己免疫疾患、悪性腫瘍、骨髄腫など。
GOT (AST)

Glutamic Oxaloacetic Transaminase、グルタミンクエン酸アミノ基転換酵素

10-35

少ないほど良い

肝臓にもともと多く含まれている酵素で、肝臓細胞が傷みますと、血液中に多く沁みだし数値を高くします。肝臓の障害を素直にあらわします。 どこの機能がどの程度、損なわれているかということになると、GOT値とGPT値の比も参考になります。
GOTのほうだけがやや高い場合、心筋梗塞などの疑いもあり。GPTとGOTがともに高い場合には、肝臓の障害。ウイルス性肝炎(急性・慢性)、肝硬変、肝がん、劇症肝炎、アルコール性肝炎、肝臓に中性脂肪がたまる脂肪肝など。肝臓以外では、甲状腺機能亢進症や貧血などの場合も若干高い。
GPT(ALT)

Glutamic Pyruvate Transaminase

グルタミンアミノ基転換酵素

5-40

少ないほど良い

肝臓と心筋に多く含まれ、アミノ酸と糖代謝とを架橋させる酵素です。GOTと同じように肝細胞が壊死しますと、血液中に多く漏出し数値が高くなります。
ALP

100-340

少ないほど良い

胆道系酵素

ガンマGTPと平行上昇すると、肝胆道系の異常を示す
ガンマGTP

γ−Glutamic TransPeptidase

0-60

小さいほど良い

必ずしも肝細胞の障害ではなく、胆汁の停滞や脂肪肝、飲酒過多で上がります。この数値が高いとアルコールの分解能力が下がる。 アルコールの常飲で大幅に上がるので、禁酒が守られているかのバロメータにもなります。

糖尿病、心筋梗塞、慢性肝炎胆汁うっ滞 胆道閉塞  悪性リンパ腫  アルコール性肝障害  肝臓がんなど

尿酸 7以下 尿酸は核酸の構成物質の1つであるプリン体の最終代謝産物です。この検査は、痛風の診断と経過観察を目的に行います。 痛風、腎不全などの診断ができます。また、プリン代謝酵素欠損症や糖原病などの診断にも利用します。
尿素窒素 BUN 8.0-20.0 BUNは血中の尿素に含まれる窒素分です。尿素は蛋白の終末代謝産物であり、主として腎臓から排泄されます。BUNの増加は腎機能低下を反映しており、腎機能の指標として広く用いられています。 BUN値はクレアチニン値とともに腎機能、特に糸球体ろ過量の指標となります。
 BUNが高値の場合は、腎機能障害の程度が分かります。
クレアチニン 05.1.1 クレアチニンは、腎糸球体からろ過されほとんど再吸収されることなく、尿中へ排出されます。このため、血清中のクレアチニン濃度は腎機能障害の指標として測定されます。
運動による影響を受けやすいため、早朝、空腹時に採血するのが望ましいとされています。
クレアチニンは、筋肉中のクレアチンの代謝により生成される蛋白で、尿素や尿酸とともに窒素を含む終末代謝産物です。
クレアチニン値はBUN値とともに腎機能、特に糸球体ろ過量の指標となります。
 クレアチニンが高値の場合は、腎機能障害の程度が分かります。
また、腎疾患以外でも筋肉量の増加で上昇し、筋萎縮で低下するため、筋疾患かどうかの指標にもなります。
LDL-C(計算値) 140未満

低い程よい

低比重リポ蛋白であるLDLは、末梢組織へコレステロールを輸送します。 LDLは動脈硬化惹起性リポ蛋白であり、LDLの上昇と動脈硬化の発症とは密接な関係があります。
HDLコレステロール 40-80

高いほど良い

高比重リポ蛋白であるHDLは、過剰なコレステロールを末梢組織から肝臓へ運びます。 コレステロールは肝臓で分解されるため、HDLの役割は重要です。LDL(低比重リポ蛋白)と同時に測定して動脈硬化、高脂血症などの診断や経過観察に用います。
総コレステロール 130-220 LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、VLDLコレステロールを含む血清脂質の総濃度 多すぎると動脈硬化を引き起こす危険があります。逆に少なすぎるとホルモンのバランスを崩し別の病気を引き起こす可能性があります。

家族性高コレステロール血症 甲状腺機能低下症 クッシング症候群、ウェルナー症候群 糖尿病、ネフローゼ症候群 肝がんなど

中性脂肪 35-150
動脈硬化指数 4.5以下

低いほど良い

動脈硬化指数=(総コレステロール−HDLコレステロール)÷HDLコレステロール 総コレステロールに対するHDLコレステロールの割合

数値が高ければ高いほど動脈硬化が進む恐れが高くなります。

血糖 60-110 血中グルコース濃度のことで、低血糖、高血糖の検査のために測定します。
糖尿病であるか否かが判定できます。
白血球 36-94 健康な人で白血球が増加するのは、体内で炎症が起きているときや、細菌などに感染したときです。 白血球数は喫煙やストレスで増加することもあります。また、白血球の各成分の割合については、炎症では好中球の増加、アレルギーでは好酸球の増加がみられるなど、各成分ごとに特徴があります。好酸球、好塩基球、単球などは増加することはあっても、わずかな例外を除いて減少することはめったにありません。
赤血球数 410-530 貧血を診断するために行われます。 ヘモグロビンの量が減少すると体内の組織や細胞が酸欠状態を起こすため、めまい、息切れ、立ちくらみなど貧血特有の症状が出ます。逆に増加すると赤血球増多症と診断されます。貧血の疑われた場合、白血球数、血小板、網状赤血球、顕微鏡下での血液像検査などの他の検査項目と照らし合わせ貧血の種類や原因を判断していきます。
ヘモグロビン 14-18 へモグロビン量は年齢とともに減少する傾向があります。これは骨髄の組織が線維化または脂肪化し、造血機能が落ちていくためです。
ヘマトクリット 39-52
MCV

Mean Corpuscular Volume

83-106 平均赤血球容積

赤血球の大きさを示す値です。

この値が正常値であれば正球性貧血、値が低ければ小球性貧血、高ければ大球性貧血が疑われます。
MCH

Mean Corpuscular Hemoglobin

28-34 赤血球に含まれるヘモグロビン量を示す値です。 この値が正常値であれば正色素性貧血、値が低ければ低色素性貧血が疑われます。
MCHC

Mean Corpuscular Hemoglobin Concentration

29-36 赤血球に含まれるヘモグロビン値をパーセンテージで表した値です。
血小板数 12-40 血小板は血液中の血球成分の1つで、おもに止血の役割を担っています。 血小板は運動後や感染症にかかると高くなり、逆に外傷やヤケド(熱傷)などでは低くなる傾向があります。
BIL 胆汁の色素で赤褐色の色素体 胆汁に多く含まれこれが高い場合は、肝臓疾患、胆道系疾患が疑われます。この色素は胆汁から放出され腸内細菌で還元され糞便の色になります。ビリルビンの排泄に障害が出ますと、便の色が変わり黄色でなく白っぽくなるのもこのためです。
■参考文献

http://72.14.235.104/search?q=cache:8IzowWyeYWwJ:www.pic-bio.com/mag/topics09-2.html

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◇過去のトピック◇

2006【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【11】【12】

2005【1】【2】【3】【4】【5】6】【7】【8】【9】【10】【11その1その2】【12

2004index

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